ジョセフィン −虹を夢見て−

鳴門市民劇場感想集より

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歌と踊りで観客を魅了させた2時間30分。前田美波里さんのジョセフィン・ベイカーは、本当に華やかで適役でした。共演者の熱演にも拍手を送りたい。人種差別、戦災孤児に対するジョセフィンの想いが心にひびきました。今年のしめくくりの舞台として最高でした。生演奏は迫力があり、舞台をもりあげていました。

ジョセフィン・ベイカー、戦後若い頃に名前は知っていましたが、こんなにすさましく生きた生涯だとはあらためて知りました。歌って踊って舞台せましと演じる美波里さんは、お年は?と聞きたくなるほど美しい体。又、歌唱カあり、躍動感あふれるダンス、すばらしい演技でした。美波里さんをもり立てた共演者の一人一人のカが光っていました。大劇場に負けない華やかなショーでした。

「ジョセフィン」。名前は知っていましたけれど、実在した人物なのか、どんな演劇なのか全く知り層せんでした。宣伝ポスターを現る限りでは「ただただ踊るのが好きな人の話かしら」と思っていました。ところがそれは見当違い。見当違いもいいところ、黒人であるジョセフィン・ベイカーは人種差別と果敢に戦いながら美しく歌い続けました。彼女は差別されたから差別をなくそうと励んだのだと思います。そして彼女は差別と戦う自分を、黒人に生まれて歌う自分を誇りに感じたでしょう。パンフレットの石井好子さんの文を読んでいると、ジョセフィンが可愛らしく強く立派な方であったことがわかりました。私ぐらい(16歳)の若人ももっと多勢の人がジョセフィンの演劇を見るべきなのではないでしょうか。

人種差別という壁をのり越えてレヴューの女王になったジョセフィン・ベイカーの波瀾万丈のストーリーを前田美波里さんの美しい肢体と、「きらびやかな」コスチュームで舞台せましと繰りひろげられたミュージカル。一足早いクリスマスプレゼントをありがとう。

なんと表現していいのか…。夢の世界に居るようでした。生き生きと踊る歌う前田美波里さんを見て、こんなきれいな人が居るんだ〜と思いました。当番だったので、舞台の後かたづけのお手伝いが出来たのもうれしかったです。裏方さんのきびきびした仕事ぶりにプロだ〜と思い、大舞台をささえている誇りを感じました。もちろんお芝居というかミュージカルはとても素敵でしたよ!


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