巨匠

鳴門市民劇場感想集

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舞台写真1

サークル当番だったので、とてもいい席をいただいて、大滝秀治さんのお芝居を間近で見せていただきました。ありがとうございます。
あの時代の極限状態がビンビンと伝わってきました。私には命をかけるものが無いような気がしてちょっと考え込んでしまいました。でもとてもよかったです。
ピアノの生演奏、とてもよかったと思います。

『誇りか死か』の選択、大滝さんの迫真の演技でした。生き永らえるかで、誇りの死をとったアクター、真のアクターとして死ぬ〜満足の死!簿記係などでなくという…こういう緊迫の中でいのちがきらめく、感動的なシーンでした。

大滝さんの重みのある演技に感動しました。役者とはこういうものだということを見たおもいがしました。
ロビ―交流会も初めて参加させて頂きましたが、よかったです。何事も経験をすることは大切だと思いました。

自分の人生をもう一度考えさせられた。とてもよかったです。

役者さんの誇りと熱意に胸を打たれました。

老俳優のすごいほこりと生き様が生涯を終わることの岐路で表現されていたと思います。
ありがとうございました。

私ははじめて見せてもらって、すごく人生のおくふかさを考えさせられました。十月に人生の転換期として結婚します。
これからのことを良く見つめなおす、きっかけになりました。ありがとうございます。

声が聞こえづらかったのですが、迫力は伝わってきました。

民藝らしい芝居で大変考えさせることがあり、戦争に対してもいろいろと考えました。

大変考えさせられる内容と今の現在にも通じるところがあり、「戦争はいやだ─」と思う。

期待が大きかっただけに一寸物足りない気がしました。でもこの酷暑の中、冬衣裳での熱演。お身体にさわるのでは…
と心配になりました。

大滝さんの熱意に感動!
ゲシュタポ役の鈴木さん、ピアニストの稲垣さんと話をするきっかけがあり、ひとつひとつの間の中にまわりの人の気持ち、様子を配慮しながらの動きとセリフそしてその役の心情、その話を聞いて出演者の気持ちがひとつになりひとつの作品ができあがっていることがよくわかった。
前町長が老優と代わって選ばれなかった。その時の前町長の心情は…「知識人と認められなかった」ことがこの後の町長の生き方にどう関係したかも考えれば苦しくなる。考えれば考えるほど味のある舞台、心に残る舞台だった。

最初は内容がわかりずらくて眠くなってしまいました。いびきも聞こえてきました。時間も短く考えるまもなく終ってしまい終ったという実感がありませんでした。暗い状況の中でのピアノの演奏はひとすじの光の様で心に残りました。
ロビー交流会では作品に対する熱意と皆様の年令にそぐわないエネルギッシュな言葉が聞けてとてもよかったです。見るがわに何を訴えたいのか、演じる役者さんの苦労もわかったような気がしました。

緊迫感いっぱいの一時間二十分、良質のすばらしい舞台でした。大滝さんが演じる老優が大滝さんそのものだと思えました。命をかけたような熱演に舞台に見入りました。

時代と世界には色々と厳しい事が有った。今もどこかに私等には考えられないことが起っている。演劇を冷房の効いた劇場で見る幸せを…ありがたい日々です。

作家(劇作家、脚本家、演出者)の主題あるいは意図したものが舞台俳優「大滝秀治」を通じて非情に分りやすい形で表現されていました。劇自体は単純な筋書きと構成でしたが久しぶりに舞台に惹きつけられ、感動いたしました。「大滝」の手の動き、足の運び等々最後まで見飽きることがなかったです。この芝居は終った後々まで「人生のこと」「生きるということ」について、考えさせられることが多かったです。

短い時間でのあっという間の観劇でしかも考えさせられる作品でした。当番でロビー交流会に参加、舞台では若く感じた人も近くでは年輩の人が多く、しかも作品にかける情熱と体を張っての取り組みの日々をお聞きし、感動しました。若い時のあこがれの南風洋子さんの変わらぬ美しさに嬉しくなりました。

ピアノ演奏が驚きでした。(曲名を知りたいと思いました)

声が聞きとりにくかった。

劇をみた、いうよりも一冊の本を体験したような、なんとも不思議な感じでした。
去年、同じ民藝の「アンネの日記」を観たとき、命は文字どおり何にもかえられないもの、あんなに生きたかったアンネたちのことを思えば、命を普通に維持できている今の状況はなんと幸せなことかと素直に思いました。でも、もしかしたら…。その「命にかえても惜しくない何か」を持っていることは、それは又、至福の人生であるのだと、老人「巨匠」の最期をみて、わからなくなったしまった。敢えてカッコよくいえば、自分が自分の判断基準において美しく終えられるように、それを求めながら、人は生きて いるのかもしれません。それができた人が幸せ。
お金を払って観たというのに、「お客さん」として楽しませてくれるだけでは終らず(笑)、重い宿題をもらったような芝居でした。でも「巨匠」がのりうつったかのような大滝さんの渾身の演技はいつまでも胸に残るでしょう。

 非常にすばらしかったです。
人間にとって誇りとは、また命とは何なのかを問われているように感じました。人間にとって誇りが如何に大切かを教えてくれる演劇であったと思います。老俳優が死と引き換えに誇りを勝ち取るための演技がまさに巨匠であり、大滝秀治がこの老俳優そのものであると錯覚すほどの迫力と迫力と感動を覚えました。
本当に面白かったです。

一見シンプルだけど、難しい作品でしたね。今はイラクでも人質が殺されたりして、戦争というものを含めて色々と考えさせらました。「巨匠」は最後まで自分自身のプライドを、誇示することにこだわったのでしょうか。
戦争というものは非情なものですね。どんなにすばらしい人でも、どんなにすばらしい才能でも、又これから伸びて行くであろうすばらしい芽も、あっけなく散らしてしまう…戦争は人を狂わせてしまう。どちらにも正義はないですよね。

 大滝秀治さん演じる俳優と、大滝秀治さん自身が重なって見えた。それとも、先に読んだ大滝秀治さんの談話のなかで触れられていた、大滝さんの俳優としての姿勢が、演じる俳優をとして表現されていたと言うべきだろうか。
「自分はなにものなのか」ということにこだわって生きるのは、美しいが難しい生き方だと感じた。

 サークルメンバーの感想を集めました。
★大変迫力のある俳優さん、大滝さんの気迫には思わず引きこまれました。
◎短い劇でしたが、予想以上に大滝さんの声がよく通るのに驚きました。
☆ピアノもドイツ語も本物だったのですね。さすがに一流の演劇と感心しました。
*短くあっという間に終ってしまってよくわかりませんでした。

一人の老俳優がナチスに壊滅させられ脱走して逃げこんで来た若い俳優志望の青年に自分の夢をたくし、にっこり笑って死地に赴く姿に感動し、今イラクで戦っている人達と重ね合せ平和のありがたさをしみじみと感じさせられました。

まさに大滝秀治イコール巨匠でした。映画「ブラザーフッド」を見た後だったのでよけい戦争の残酷を思い知りました。

席が後だったので、せりふが聞き取りにくかった。

全般的に理解できない人が多かったのではないのでしょうか?

サークル仲間の感想で、残念なことにせりふが聞きとりにくかったこと、又、舞台のテーマが重すぎたとの意見でした。
次回公演「花よりタンゴ」は、生演奏もあり楽しみにしています。

よくわからない。
後の交流会で「よくわからないのがいい、後で何処がわからないかを考えつづけてもらえるから…」といわれてなんとなく納得してしまった。

木下順二作、演出の「夕鶴」の舞台は今も忘れられない作品、私の観劇の原点ですが、その同じ木下順二作「巨匠」とても楽しみにしていました、期待どおり良かったです。
最初は少しむずかしかったですが、だんだん引きこまれました。
私もこの「巨匠」のようにいつまでも誇りを持ち続けて人生をまっとうしたいと思いました。

ロビー交流会で「演劇はその日だけで“判った”“面白かった”で終るのではなく何日かあの役者のセリフの意味は?ストーリーの運び方や演技の意図するものとか、何かを観劇者に与えるものだ、難しいのは役者も知っている」と話されたことが、印象に残っている。ポーランドの歴史の中である役者の選択が生より死を選ぶことで俳優たる知識人であることを証明し、“満足”の笑みで銃口の前に消えていく動乱や戦争を繰り返す人間の歴史の中で人の生き方を問われる重厚な芝居であったと思う。 大滝さんは適役。
今回は、息子(30代)に観てもらった。彼は日ごろは例会の催しものによって興味を示していたが、今回はベストチャンス。ロビー交流会まで残って大満足であった由「ポーランドの歴史的な背景も演劇に出ていたね。」とのこと、会員層に広がりや厚みがほしいと感じました。

感動を期待していましたが少し思いがはずれました。始めから息をつめて人物Aのドラマの成り立ちの語りをききました。シェクスピアの「マクベス」若い時本を読みました。むずかしい物語を理解しながら観劇しました。
二十年前に俳優志望の青年に演劇の感動や魔力について熱っぽく語り、自分の四十年間の経験を聞かせ、老人が命をかけて俳優だと名乗ったのは、いつも「私は俳優だ」とプライドを持って生きて来た事なのでしょうか?銃殺の音を聞いた時、イラク戦争のことが頭をよぎりました。どこの国でも、いつの時代でも戦争は悲劇です。今、人気俳優となった青年は老人から教わった体験を元に人物Aとのやりとりの後、立派に「マクベス」を演じられた事でしょう。
大滝秀治さんの年令を感じさせない体力、気力、表現力、役者への意欲等は努力のたまものだと感心しました。
巨匠とは非常にすぐれた芸術家。大滝さんのすばらしい演技は胸に伝わりました。

 もう一度観たいです。同じキャストで。

舞台写真2

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