長江─乗合い船

劇団東演 公演

2004年11月19日(金)鳴門市民劇場例会

解説 あらすじ 他サイトによる紹介
配役 スタッフ 上演予定

長江─乗合い船ちらし

解説

中国の大河・長江に臨むある都市−。この街の最も平均的な2LDKのアパートに、住宅事情の逼迫で縁もゆかりもない若い夫婦と元小学狡の女教師が同居している。誰が名付けたか「団結団地」。背に腹はかえられず同居しているそれぞれにとって、相手のやることなすことが気に障って仕方がない。……今日もまた一騒動がはじまった。

■中国の現代劇の第一線で活躍中の女流劇作家・沈虹光さんの「長江-乗合い船」(原題『同船過渡』)は、中国戯曲賞の最高峰「曹寓戯劇文学賞」を1994年に、最も権威ある演劇賞「中国演劇祭」の主要六部門を1995年に、それそれ受賞した彼女の数ある名作の中でも代表作にあたります。

■日本では、来演が九八年二月アトリエ(東演パラータ)で初演するや観客から温かく迎えられ、翌年4月早くもホール(紀伊國屋サザンシアター)で上演!今、全国に届けたい珠玉の作品です。



あらすじ

■場所は中国最大の河川・長江に臨む工業都市武漢。武漢は上海、北京、天津、重慶に続き、中国第5番目の都市だ。この芝居の背景には現代の中国の抱える諸問題、都市部の劣悪な住宅事情、高齢者の生活不安、公務員と自営業者の賃金格差など、庶民の生活を圧迫しているものがある。

■舞台は住宅事情の逼迫から縁もゆかりもない二つの世代が、アパートの一戸を二つに分けて住んでいる。夫が公務員の若い夫婦と、年配で元教師で独身女性の方先生の二組だいから、いがみ合って暮らす毎日に嫌気がさして、若い夫婦は方先生に無断で先生の名で結婚申し込みの広告を雑誌に出してしまう。結婚すれば出て行くだろうという陰謀だ。

■広告を真に受けて老船長の高さんが方先生に会いに来る。青天の霹靂で怒り狂って方先生は申し込みを断固拒否する。しかし、高船長は先生に強烈に惹かれて諦めずに通ってくる。

■高船長も先生も中国の現代史を底辺で生きてきた。商船長は長江を航海する船で子どもの頃から働き、イギリス人の船長に仕込まれて船長になったが、家を空ける日々が多い船の暮らしが原因で妻が家を出てしまった。今でも住居は船の中で一人暮らしだ。先生も若いときに気が向かない結婚を強いられたが、初夜に相手を蹴飛ばして逃げ出し、それ以来一人暮らし。

■長江の夕暮れの眺めが大好きな先生は、長江の船長の真摯な話に次第に固い心を溶かし縁を感じ始め結婚を決意する。しかし……。


他サイトによる紹介

劇団東演 長江2001秋−公演−舞台写真と感想


配役

山田珠真子 方先生 62歳
ファンせんせい
山田珠真子(やまだすまこ)
青木成美 米 玲 26歳
ミィリン
青木成美(あおきなるみ)
安田扶二子 テレビ局の
カメラマン
安田扶二子(やすだふじこ)
小高三良 高船長 70歳
ガオせんちょう
小高三良(おだかさんりょう)
能登 剛 劉 強 30歳あまり
リュウチァン
能登 剛(のとたけし)
南保大樹 雷 子 30歳前後
レイズ
南保大樹(なんぼひろき)

スタッフ

沈 虹光(Shen Hong Guang)沈 虹光
翻訳 菱沼彬晁
演出 鈴木完一郎
美術 川口夏江
照明 鵜飼 守
音響 高橋 巌
衣裳 山田靖子
舞台監督 古舘裕司
宣伝美術 大下えいこ
制作 横川 功
高橋俊也
協力 話劇人社

上演予定

 鳴門市文化会館

 11月19日(金) 夜6:30〜

 上演時間 約2時間35分(15分の休憩を含む)

 ※約400台の無料駐車場あり    

 徳島市文化センター

 11月20日(土) 夜6:30〜

 11月21日(日) 昼1:30〜

 11月22日(月) 昼1:30〜

 阿南市市民会館

 11月18日(木) 夜6:30〜


E-mailでのお問い合わせは        鳴門市民劇場ホームページ
nrt-geki@mc.pikara.ne.jp
まで。