お登勢

鳴門市民劇場感想集

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鳴門カーテンコール

徳島藩の明治維新時の歴史上の人物・お登勢。音響がよかったので義太夫・三味線で生のようで、浄瑠璃の人形と俳優さんの早代わりという演出もおもしろく、落ち着いて観劇でき感動した。話題を呼んだ映画「北の零年」を彷彿させ前編を見ているようでした。眉山中腹に稲田十士の墓がある。子孫も途絶えたのか、参る様子もなくとてもさみしく思ってます。「久しぶりに見応えある芝居だった」……皆さんの声。

実際見てとても感激致しました。

「お登勢」面白かったです。時代物は、ほぼ見ないので見当がつかなくて。すごく前の席でびっくり。中村梅雀見たことがあると思ったら前に「新撰組!」に何かの役ででていたような……。他の役者さん達もよかったですよね。加納家のお父さん、お母さん稲田家のお父さんお母さんやってた人、なんか好きでした。

とっても楽しみにしていました。さすがだ。ウーンと感心して見入っていましたら、軽いタッチで笑わせてくれ、ほんとうに楽しい時間でした。

今回は役者の声もハッキリ聞こえた。また。演技の上手さにも感動しました。

最高に良い作品で楽しませて頂きました。徳島人には身近に感じられる脚本で人形浄瑠璃・木偶人形を用いた構成も嬉しかったです。涙を流しての熱演に感動……、コミカルな演技に笑い……、「お登勢」の世界へ引き込まれていきました。私は初めて役者さんとの交流会に参加させていただきました。徳島出身の役者さんがおいでたせいか親しみやすく楽しくお話させていただき、初恋の話まで聞かせてもらいました。

サークルの中で感想を聞きうる人すべて、パーフェクトに「よかった」でした。快挙かも。

舞台に集中でき、時間の経つのが早く思え見ごたえのある良い作品だった。幕末から維新へと時代が移る時の、新しいものを創る時の苦しみ、悩みがよく表されていた。また、時代が変わっても人の心の中にある階級差別は根強いものだと思った。映画「北の零年」の開拓場面が脳裏に浮かんだ。地元徳島藩のことであり、台詞にも阿波弁が使われていたり浄瑠璃での展開方法も親しみを感じた。お登勢の仕草も笑いを誘うものがありさすがジェームス三木だと思った。

鳴門カーテンコール

転換期の徳島藩、その中で一途に一人の人を慕い生きたお登勢。地元の方言と、又、浄瑠璃の語りが身近に感じられ、引き込まれてゆきました。

最後尾であったがアシストホーンのおかげでよく聞き取れた。台本ではのっぺりした筋が、生の舞台では活き活きと演じられた。やはり演出や俳優の力なのだろう。人形使いがよほど訓練・練習したのだろうと話してくれたサークル員がいる。見る人は見ている。

例会間近の入会で、はじめての観劇でした。人形浄瑠璃の熱演が随所に散りばめられていてお芝居だけでなく、こちらも楽しむことができました。お登勢の飾らない素直なこころがうまく表れていてハッピーエンドに、こちらまでいい気分になれました。

脚本・演出共、優れた作品。また俳優さん(役者)も知名度の高い人が……。最近にない劇物であり、思い出に残る一つである。また、徳島の有名な木偶人形を取り入れ名場面の劇作家でなつかしい舞台を鑑賞した。

木偶の人形芝居で幕が開き、音と共にお登勢に早変わり、お登勢が人形の動作をする場面はハッ!とした。場面場面で人形で表現する演じ方はすばらしかった。お登勢は正直でひたすら津田貢を愛し続けて、浄瑠璃の語りがお登勢の身も心も捧げて慕う恋心をさらに高めていた。とても素晴らしい作品だった。ハッピーエンドでよかった!

浄瑠璃の語りと人形が進行役を務め、物語を盛り上げていったように思います。劇中阿波弁がでたり地名の「阿波」がでたり、しんみりとした場面があると思えば、おどけてみたり、とっても親しみやすかったし、見応えのあるお芝居でした。ジェームス三木さんの作品はいつもすてきに思います。

木偶人形の動きが素晴らしかった。観客を飽きさせない演出だった。貢のセリフから「騙し合い、殺し合い、血だらけになった手を、平然とまたつなぐ。それが政治なら、吉田さんは何の為に死んだんだ。この私は今まで……、何の為に……。」と大粒の涙を流しながら言った梅雀の心が伝わってきた。また、お登勢の純粋な気持ちと一生懸命に貢に仕えるかわいらしさも見えたし、そこには女中ながら女としての強さも感じられた。

舞台を広く使い照明にも工夫が見られ明るいきれいな舞台でした。木偶人形から登場人物に変身する場面など、おもしろいと思いました。台詞に阿波弁などもあり、親しやすい劇でした。

今回の例会は山崎辰三郎さんとの出会いがあり、公演前にいろいろと勉強させて頂いていた為とても分かりやすく、又、身近なお話で阿波弁「ほなけんど」もよくつかい、笑いもあり大変良かったです。前進座のファンになりました。

「お登勢」で初めて人形浄瑠璃を観ました。「お登勢」も初めて観ました。木偶人形を操られている方は、流石でした(って、当たり前ですよね、プロの方ですものね……)全体的としては良かったと思いますが、私が見逃したのかもしれませんが、睦太郎がお登勢のことを好きになっていく過程をもう少し見せて欲しかったです。

稲田家騒動から北海道へとの変遷が理解できました

鳴門カーテンコール

芝居の中に木偶人形を幕間に使用し、素晴らしい印象でした。又、封建時代の身分の差も簡潔に描かれ、時代の過渡期の有様がよく描かれておりました。又、女中の純情だけでなくユーモアのある仕草にどよめいておりました。久しぶりの好演は想い出深いものとなりました。

「お登勢」本当に見ごたえのあった素晴らしい舞台でした。今回一番前の席で見せていただいた所為か、俳優さんの一つ一つの所作がこと細かく見ることができ、まるで人形浄瑠璃の続きを見ているようで本当に面白かったです。劇そのものは徳島を題材としたもので分かり易く、親しみ深く、江戸から明治にかけての変革期の世の中の流れ、人々の心の動きを丁寧に描いたもので興味深かったです、またお登勢の化粧も少しずつ濃くなり成長の過程を示していて面白かったです。

文楽人形が効果的だった。声もよく聞こえ、最初から最後まで楽しめた。「ほなけんど」など阿波弁も散りばめられ題材が稲田騒動からとってあげることもあり親近感をもって観劇できた。

バランスよく、随所で観客を楽しませてくれる心配りがゆきとどいていて、とても完成度が高い作品だと思いました。人形浄瑠璃があれだけ効果的にとり入れられていること、お茶目でコミカルな場面を組み込んでメリハリをつけ勧客を飽きさせない展開、すべて嬉しい方の「予想外」でした。唯一、バランスが?? と思ったのはタイトルが「お登勢」のわりには、お登勢が前面に出るのでなく、むしろ志津の生きかたや歴史に翻弄される加納家・津田家の悲哀が印象的に書かれていたことでした。でも、これも、個人的には興味深く、色々な視点で楽しめたという点で「大正解」の構成だったと思います。

脚本・演出共すぐれた作品と、また役者さんも一流であり見ごたえのある劇場であった。今後例会もよい作品を鑑賞したいです。

人形浄瑠璃も阿波弁もとても身近で純粋なお登勢が良かったです。ハッピーエンドで良かったです。涙あり、笑いありで楽しかったです。

すっきりした舞台で、台詞もとってもよくわかり、阿波弁が出てきて、うれしかった。お人形と役者さんの共同のお芝居がとっても良かった。いろんな方に見せてあげたいと思いました。

すごくよかった!! 感動しました。役者さん達が「脇町へよってきた」という意味がよくわかりました。稲田藩のおハナシだったんですね。もうすこし歴史もしっかり勉強したら、もっと楽しく観れたのかなと少し反省しました。

人形芝居で幕が開きお登勢にかわり、今までにない演じ方で浄瑠璃の語りがとてもすばらしかった。お登勢の行儀の悪さの表現も楽しく見させていただきました。

前進座の上演はいつも楽しみにしています。

義太夫の調べが劇を一層引き立てて大変感動でした。

木偶人形の優雅さに魅了されました。舞台がとても美しく役者さんの動きも洗練されていて、一枚の絵画を見るようでした。かなり後の席でしたが、セリフもはっきりとよく聞こえ今までで最高の例会ででした。

大変よかった。違和感なく阿波弁を使ってわかりやすかった。木偶の舞う舞台は幻想的で浄瑠璃の語りも太棹の音も最高だった。とっても満足しています。

大変よかったです。武家社会から近代社会へと変わろうとしている流れが徳島にも影響していたことがよく分かりました。なによりも、じっくりとした語りが物語りの展開とあいまってじ〜んときました

「お登勢」はひとつひとつの動作やことばが洗練されていてとてもわかりやすく、見応えがありました。祖母は感動して涙が出たそうです。お登勢の演技は大袈裟なのに大袈裟を感じさせなくて嫌味の無い演技だったのですごいなぁと思いました。でも、あの結末のあと映画「北の零年」に続くのかと思うと感慨深いものがあります……。

健気に、たくましく愛を貫く、お登勢には心引かれるものを感じた。舞台が明るく、台詞も明確で、ストーリーも分かり易くておもしろく終始舞台に引きつけられた。幕末からの明治維新にかけての激動の時代、佐幕派と攘夷派の対立、直参と陪臣の葛藤といった、結構複雑な背景を分かり易く観せてくれた。ジェームス三木の脚本。演出はさすが。また要所要所に挿入された人形浄瑠璃も演出効果抜群であった。難を言えば梅雀の演技は迫力不足。

今回の演劇は最初思っていた以上に面白く、随所に笑いを誘う場面があった。これは脚本・演出のジェームス三木によるものか、または俳優のうまさによるものだろうか、たっぷり楽しんだ。
  なかでもお登勢役の浜名さんは、田舎娘に扮する役柄を大変うまく演じていたと思う。なかなかひょうきんな仕草や物言いは堂に入ったもので、観客を笑いの中に取り込んでいた。一方、志津はといえば、本格的な舞台俳優で、時には笑わし場面によっては渋い演じ方で堂々としていた。また、作品中、各幕間に浄瑠璃を使っていたのはよかったと思う。
  第一幕は、加納市佐衛門の客座敷での同役の石毛弥一郎が志津の結婚式の日取りの相談にきた場面からである。
*  志津が突然先日の結婚の話は破談にして津田貢に嫁ぐと言い出した所から劇が面白くなった。
*  石毛は市佐衛門に対して破談するなら先日持参した素麺を返してもらおうと言い出したり(ここで笑い)……。
*  市佐衛門が志津の貢(浅葱者)との結婚は許さんと怒り抜刀して追う処をお登勢が必死に市佐衛門の足に縋り付いて離さない、その時市佐衛門が前に行こうとするが動けなくなる場面は大袈裟で仕草が又面白かった。(笑い)
*  又お登勢はこの席で貢の結婚の話がでたとたん、驚きで落ち着きがなくなる仕草も上手く表現していた。
  こんな中で、第一幕は笑いの連続であった。
第二幕は一幕と違って、激動と殺伐とした場面で推移してゆくが、この時代の特徴である佐幕派と尊王派に分かれ本藩の連中は白足袋を履き家臣であるが、稲田家は浅葱足袋を履かされ大きな差別と屈辱を受け、悲しい決まりで本藩と支藩との軋轢は深まるばかり。遂には本藩過激藩士により無抵抗な稲田藩士は襲撃を受ける。こんな歴史的な展開が面白い、第二幕であった

以前から興味があった「お登勢」でしたが、予想以上におもしろおかしく観賞しました。淡路島に徳島ということで地名も耳に入りやすく「ほなけんど……」という聞きなれた方言がなんだか心地よかったです。話の内容も時代背景と共に分かりやすく、とにかく楽しい時をすごしました。

セリフの中に「常三島」「ほなけんど」等身近に感じる言葉があり、舞台も明るく見易かったし俳優さんたちの「セリフ」も歯切れよく聞き取りやすく、時々笑いもあり、あっと言う間の二時間でした。
  ホールが少し寒かったのは私だけでしょうか?

今回は当番だったので(ウ)席でみることができ、とても良かったです。身近な徳島・淡路を舞台にした作品でもあり、またNHKテレビで放送された時も見ていたので物語に入り込んでみることができました。お登勢さんはあれから北海道でどんな風に生きたのかなあ……。きっと前向きに力強く生きぬいたことでしょう。私もあやかりたいです。徳島藩でなく阿波藩といってほしかったですが……。

阿波弁が随所にきかれ親しみが持てた。
  とても面白かった。もう一度見たい!

3月例会は、脚本・演出:ジェームス三木先生の作品と演じる劇団が前進座とあって期待しておりました。
  淡路と徳島を舞台に幕末から維新にかけて人生を切り開いていった多くの人たちの苦労は、平和な現代社会に住む私たちには計り知れません。
  自分の心に真っ正直に生きたお登勢・新しい女の生き方を求める志津・貢・睦太郎たちのいろいろの思い、考え方の違いなどが絡み合って切ない、悲しい舞台です。津田貢・お登勢のふたりの行く末が「北の零年」の映画シーンと重なり胸が熱くなりました。
  暗幕を背に木偶人形の動き・太三味線の音色・義太夫さんの語り、こんな幻想的な世界もあるのだと再認識しました。人形を使っている人たちの若いこと黒子をはずして驚きました。木偶の頭に、体に使い手の気が宿るのでしょうか、生きているようでした。あらためて堪能した夜でした。

期待以上に舞台演出、前進座の役者さん、すべて素晴らしかった。声のとおりが良く、内容もわかりやすく役者さんの熱演がつたわり、特に津田貢を演じた中村梅雀さんの演技、熱演のあまりの涙をみました。感動しました。

この静かな眠ったような徳島にも歴史ありき。幕末には若さあふれるエネルギーがあったのですヨ。
  今一度徳島にとっての淡路島。その意義を見直すべき。
☆  このお芝居の続きは映画“北の零年”へと!

サークル全員が観劇できた。「よかったな」との感想が多かった。開演後すぐと終演前に木偶人形が出て、浄瑠璃の語りがある。徳島(阿波)淡路の舞台にふさわしい演出だと思った。幕末から維新にかけての激動の時代に生きた人々の生活や思想、また女性の立場からみたお登勢と志津の生き方に考えさせられる。まぎれもなく歴史的史実である稲田騒動のその後が映画「北の零年」につながっていき、見応えのある例会でした。

私用のため参加できず残念でした。でもとても感動的であったとの話を聞きました。参加できず本当に惜しい気がします。

大変よかったデス。

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