あらすじ | 「身土不二」との出会い | キャスト | スタッフ | 上演予定 |
あらすじ
佐賀県唐津市の郊外。代々専業農家を守り育ててきた稲葉家。当主の鉄人は今、「身土不二」のルーツ探しに躍起となっている。息子の大地は村と農業の活性化を目指し、若い仲間たちと一緒に新しい観光業に取り組もうと計画中。その第一歩として始めた「無農薬朝採れ野菜」の会社は順風満帆、インターネットも使って今や年商一億と絶好調である。そんな息子の行動力に感心しながら、鉄人はどこか賛同出来ない。百姓の志が微妙に違うと感じるからだ。
そんな稲葉家に、コンビニ依存症の高校生がホームステイでやってくるわ、東京で会社役員まで上り詰めた弟の会社が倒産するわ、大地の恋人がアメリカから突如訪れるわ、と一家は上を下への大さわぎ。
農業を題材にした舞台としては異例の300回上演を果たした「遺産らぷそでい」から10年。農業を取り巻く環境は大きく変わりました。“菜の花"をキーワードに、親子の対立、家族の問題等を絡めながら農と食を問いかける社会派喜劇!
公演ちらしより
「身土不二」との出会い
高橋正圀
以前、NHKのトーク番組「十代の言い分・食生活編」を見て、ショックに近い感情を味わった。のっけから、朝昼晩とコンビニの納豆おにぎりばかり食べている子が登場して度肝を抜かれる。チョコレートが主食の女の子もいた。保存料が入ってない食品は逆に不安だという子、親と一緒に食事ができない子も多い。食事は家族の団らんというのは、旧世代の幻想にすぎないのか。もはや副食だけではなく主食までコンビニに依存している若者たちの現実に、しばしボーゼンとなったものだ。
時を前後して、山下惣一さんの著作「身土不二の探究」に出会った。人間はその土地で育ったものを食べて生活するのが最善とする考え方で、どこで採れたかわからない食材を使っているコンビニ食品とは、余りにも次元が違いすぎて、しかし、同じ国で同時に進行してるんだという現実が、今回の大きなモチーフになっている。
公演ちらしより
稲葉鉄人 | 民子 (鉄人の妻) |
とし (鉄人の母) |
真人 (鉄人の弟) |
大地 (鉄人の息子) |
青木力弥 | 上甲まち子 | 小竹伊津子 | 島田静仁 | 清原達之 |
米田耕太 (大地の仲間) |
田畑早苗 (大地の妹) |
猪原桜子 (農協職員) |
小林勇作 (農業高校生) |
大森春樹 (農業高校生) |
中川為久朗 | 崎山直子 | 浦吉ゆか | 真喜志康壮 | 佐藤勇生 |
大河内平九郎 (元医者) |
キャサリン・ テイラー |
馬面長太郎 (東京からきた男) |
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後藤陽吉 | アンシア・ フェイン (客演) |
広尾 博 |
原作 山下惣一 「身土不二の研究」(創森社刊) |
脚本 高橋正圀 演出 松波喬介 |
製作 福島明夫 |
オリジナルスタッフ | ||
美術 園 良昭 | 選曲 悳 俊彦 | 音響効果 菊池弘二 |
舞台監督 宮崎 靖 | ||
ツアースタッフ | ||
舞台監督 新庄広樹 | 音響効果オペレーター 菊池弘二 |
製作担当 菅沢真紀 |
鳴門市文化会館 5月21日(月) 夜6:30〜
上演時間 約2時間50分(10分の休憩を含む)
※約250台の無料駐車場あり |
郷土文化会館 5月17日(木) 夜6:30〜 5月18日(金) 昼1:30〜 5月19日(土) 昼1:30〜 |
阿南市市民会館 5月20日(日) 夜6:30〜 |
E-mailでのお問い合わせは 鳴門市民劇場ホームページ nrt-geki@mc.pikara.ne.jp まで。