ものがたり | 解説 | キャスト | スタッフ | 上演予定 |
アラスカ原住民に語り継がれてきた伝説−
それはこの世界を生き抜くための知恵と勇気
そして人間の無限の可能性についての物語である
ヴェルマ・ウォーリス「ふたりの老女」(草思社刊)
星野道夫「森と氷河と鯨」(世界文化社刊)他より
ものがたり
ここは或る都会のスラム街。ホームレスのような老人や世をすねた少年少女たちがたむろする暗闇の町。そこにフッと現れた古典的アラスカ先住民姿の少女。彼女はゆっくり語り出す。いつとは知れない、しかし先祖代々伝えられてきた物語を。
その年は天候不順で食糧の蓄えができないまま厳しい冬がやってきた。危機に瀕した集団のリーダーは、口減らしのため、お荷物になっていた二人の老女を棄てる決定を下す。それは老人を敬い大切にする伝続に背く決断であった。彼らは食糧を求めて旅立っていく。
棄てられた二人の老女は、悲しみ、恨み、怒り、そして絶望の淵に立たされる。しかし死に直面した彼女たちに、生きる本能、長年培われてきた経験・知恵が徐々に蘇る。二人は決意する1「生きてやろうじゃないか!」。そして、二人のサバイバルの闘いが始まった。
公演パンフレットより
解説
「ふたりの老女」(亀井よし子訳/草思社刊)は、北極圏に近い極北の地でアラスカ先住民としての生活を今も営むヴェルマ・ウォーリスが実際に母から聞いた伝説です。これに、アラスカを愛し撮り続けた写真家・星野道夫の自然と人間に対する思いを注ぎ込み、福田善之が複雑な現代に生きる私たちに入間として生きることの熱ぎメッセージを解き放ちます。
公演ちらしより
《伝説》の中の登場人物 | |||
雲雀 (部族の集団から見捨てられた老女) |
星 (部族の集団から見捨てられた老女) |
熊 (放浪の犯罪者) |
ダーグー (雲雀の集団の長老) |
佐々木愛 | 新井純 (フリー) |
青木和宣 | 伊藤勉 |
お頭 (雲雀の集団の長) |
若者A | 若者B | オジー・ネリー (雲雀の娘) |
シュルー・ズー (曾孫の少年) |
阿部勉 | 後藤晋 | 沖永正志 | 岩崎純子 | 小林悠記子 |
《都会》の中の登場人物 | ||||
少女 (先住民の祭りの衣装のような姿) |
少年 (ヒッチハイクでアメリカ横断を目指すような) |
スラムの少年 | スラムの少年 | 老人 (ホームレスのような) |
前田海帆 | 小野豊 | 沖永正志 | 後藤晋 | 佐藤哲也 |
警官A | 警官B | 警官C | ||
津田二朗 | 鳴海宏明 | 田村智明 | ||
先住民(女) | ||||
姫地実加 | 長束直子 | 高橋未央 |
脚本・詞・演出 | 福田善之 |
作曲・音楽監督 | 古賀義弥 |
振付 | 土居甫 渡辺美津子 |
美術 | 石井みつる |
衣裳 | 料治真弓 広野洋子 |
照明 | 森脇清治 |
音響 | 小山田昭 |
作詞補 | 宮原芽映 |
演出補 | 福原圭一 |
舞台監督 | 森正夫 |
制作 | 中山博実 |
鳴門市文化会館 8月25日(土) 夜6:30〜
上演時間 約2時間30分(15分の休憩を含む)
※約250台の無料駐車場あり |
文化センター 8月27日(月) 夜6:30〜 8月28日(火) 昼1:30〜 |
阿南市市民会館 8月26日(日) 夜6:30〜 |
E-mailでのお問い合わせは 鳴門市民劇場ホームページ nrt-geki@mc.pikara.ne.jp まで。