吉田さんと松井さん
俳優の吉田要士さんと製作の松井みずきさんに鳴門に来ていただき、待ちに待ったワークショップが開催されました。
平日の夜にも関わらず、たくさん(86名)の方々の参加。とてもいい雰囲気で始まりました。お二方の明るい声が、部屋の隅々にまで響き渡り、会場が一瞬にしてぱっと明るくなりました。
劇団スミセイミュージカルは、3年前からハウステンボスでミュージカルを開催しており、幅広い活動をされていらっしゃいます。
演劇を通して、生きる喜びを共有していくことをコンセプトに、観てくださる皆さんと一緒に楽しい人生をおくっていきたいと思ってらっしゃるそうです。
「楽園」のストーリーは、真珠湾攻撃の時代、戦争の舞台としては数少ないハワイが舞台となっており、その時代に生きた人々の生き様を描いています。
吉田さんから、ストーリー秘話を聞いていると、まるでその時代にタイムスリップしたかのように自分の心の中で映像が浮かんできました。
戦争に関するシーンもありますが、最後には「ひとつの希望を持って進んでいこう」という流れになっていますので、とても楽しみながら鑑賞できそうです。この舞台が出来上がるまでに、5年間かかったそうです。
そして、この「楽園」誕生の秘話もお伺いしました。
演出の西田さんが、「夢があるから!」の例会として香川市民劇場にいらっしゃったときに、事務所に貼っているポスターを見て、いろんな映像が頭を駆け巡り、「楽園」が生まれたそうなんです。とても身近に感じてうれしく思いました。
また、台本をつくり上げるために、ハワイに行ってたり、日系二世の方にいろいろ伺ったりなどもされたそうです。
それを経験された女性の娘さんの話では、戦争中、日系の母親がハワイで息子を戦場に送り出すときに、「日本人と戦うかもしれないが、アメリカ人として進んでいけ。」といった後、見えないところで、その母親は泣き崩れていた。ということがいまだに忘れられない。
と言われていたそうです。戦争を知らない私でも、その時代の母親の気持ちが少しわかったような気がしました。ワークショップ全体を通して、ハワイの地図で、神殿のある場所を教えていただいたり、見ると最高の幸せがおとずれる夜の虹がでる場所など、たくさんの映像や写真で説明していただき、あっという間に時間が過ぎ去ってしまいました。
そして、最後、参加したみなさんでフラをしました。
吉田さん、松井さんがとてもわかりやすく教えていただいたので、運動音痴な私でも、ハワイアンになった気分で踊ることができました。
そして、最後の最後、みなさんで「楽園」を歌いました。
吉田さんの奏でるピアノに沿って歌いました。
とても気持ちがよかったです。お腹から声がでてきました。
公演当日は、私も一緒に口ずさもうかなと思います。あっという間の一時間半。
演劇を通して、生きる喜びを共有していくことをコンセプトに、観てくださる皆さんと一緒に楽しい人生をおくっていきたいと思ってらっしゃることが、身をもってわかったような気がしました。
本当に、公演当日が楽しみです。
きっと心が洗われるでしょう。
E-mailでのお問い合わせは、 鳴門市民劇場ホームページ nrt-geki@mc.pikara.ne.jp まで。