『その場しのぎの男たち』は、二時間休憩なし。こんなチャンスはめったにないので、終演後の時間を利用して役者さんとの交流会を行いました。
まず、11月8目のサークル代表者会で、例会担当サークルごとにグループになり、「交流会で役者さんに質問したいこと」を話し合いました。普段の代表者会と違って、会員のみなさんから積極的な意見がたくさん出され、交流会への期待が高まりました。当日は、化粧を落としたばかりの佐藤B作さんら6名の役者さんが参加してくださいました。ロビーには、生の役者さんと話をしようと、八十名を超す会員が集まり大盛況。11月例会担当幹事の司会で、和やかに話が進みました。
フロアーからは、「とてもおもしろかった、大満足」との感想やお礼の言葉が続いた後、いろいろな質問が飛び出しました。その雰囲気の一端を紹介します。
問 セリフはどうやって覚えるの?
答 「ひたすら覚える。覚えの悪い人もいるので、もう大変です。」と、佐藤B作さんは、後藤象二郎役の石井さんを見ながら、なにやら意味ありげな笑い。石井さんは、頭をかきかき、応戦に一苦労。問 アドリブはあるの?
答 演技に関心のある若い会員さんの質問に、B作さんは自前のあご髭を撫でながら、「アドリブは意外と少ないんですよ。今日も忘れたセリフはあったんですが、分からなかったでしょう。」とサラリとおっしゃいました。問 役者になったきっかけは?
これには、全員が順に答えてくださいましたが、紙面の都合で一部抜粋。
佐藤B作さん まじめに勉強して山形県から早稲田に入学。引き続き良い学生(?)だったが、間もなく東京の人や演劇界の人に。影響を受け、人生が変わってしまった。
あめくみちこさん つかこうへいさんの芝居を観て感激し、自分もやりたいと思ってこの道に。
山本龍二 彼女にかっこいいところを見せたくて(その彼女は、今、妻に…)。あっという間の三十分
雰囲気作りの上手な幹事の進行もあって、和気藹々のうちに楽しい交流会が終わりました。役者さんたちは、握手を求める会員さんと笑顔を交わし、拍手に送られてロビーを後にしました。芝居だけでなく、生の声が聞けて、みなさん得をした気分で家路につきました。
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