「ルームサービス」 ロビー交流会

2007年1月29日「ルームサービス」終演後鳴門文化会館ロビーにて出演者のみなさんと鳴門市民劇場会員の交流会が行われました。
テアトル・エコーより出席されたのは、ゴードン・ミラー(プロデューサー)役の安原義人さん、フェーカー・イングランド(役者)役の入江崇史さん、ハリー・ビニオン(演出家)役の溝口敦さんです。

テアトル・エコーのみなさん
司会
皆さんお待ちかねの、「ルームサービス」に出演された三人の方にきていただきました。拍手でお迎えしましょう。
今回の交流会は運営サークル会の中で是非ともエコーの方と話しをさせて欲しいとの希望から実現しました。
今回の劇には14名の出演者がいますが、その中でも若い三人が参加してくださいました。興奮醒めやらぬところだろうと思います。
安原さん、入江さん、溝口さん3人の方に改めて拍手をお願いします。
始めに出演された役のこと、この作品への思い入れ、役者になられた動機、旅に出られていますが、旅のこと、3人の趣味、鳴門での感想などを言っていただきたいと思います。
安原さんは、劇中では32歳、プロデユーサー、ゴードン・ミラー役でした。
安原
32歳は芝居の中の年齢設定ですが、私は60歳です。(笑)
*安原さんが若く見えるので会場から、え〜?!という驚きの声が湧きまし た。
とにかく小屋の大きさにびっくりしました。早いセリフが聞き取りにくいと思ったのでスピードを落としかけたり、はっきり聞こえるために大きな声でないといけないと思いました。大変でした。でも、お客さんが反応してくれたので、やりにくい感じはなかったです。皆さんの感想を聞きたいと思います。
司会
入江崇史さん。劇中では何歳役だと思いますか?45歳フェーカー・イングランド役です。
入江
45歳。実際は安原さんの次で47歳もうすぐ48歳です。(フロアーからえ〜??との声が漏れる)フェーカー・イングランド・役者役です。四国は初めて来ました。昨日は琴平の金比羅さんへ散歩のつもりで登り始めたのですが、途中で大変なことに気付きました。
でも、それくらい体力を使った仕事をしています。2リットルぐらい汗をかいて、3リットルぐらい飲むそんな感じです。
観に来てくれる人の反応を支えにしてやっています。
司会
劇中では何歳の役かは正確な数字はないのですが、30歳代。ハリービニオン役の溝口さんです。ハリーはハリーポッターとかにもあるように、「ハリー」と言う名前は主人公になるはず、でも、この中では準主役ですね。「ハリー」はゲルマン語で「家の支配者」という意味です。役によって名前が付くことがあるのも知っておいてください。
溝口
大変勉強になりました。(笑)初演は別の役者がやっていたのですが、諸事情があって、僕が代役になりました。再演で12月中旬から稽古をやっているのですが、回数にすると20回ぐらいしかやっていません。自分では頑張ってやってきたのですが、周りが褒めてくれません。(笑)自分で自分を褒めてやりたいと思います。
司会
それでは皆さんからの感想をいっていただきたいと思います。 会員のみなさん
会員
先ほど熊倉さんにインタビューさせていただきました。代表である熊倉さんのことを皆さんはどうみていますか?正直に聞かせてください。
安原
私は19歳からエコーにいるのでお父さんと言う感じだし、演出家でもあるので尊敬しています。時々めんどくさいと思う時がありますが・・・(笑)
ヒステリーを起こす時があるので、いまでも怖いお父さんという感じかな?
溝口
ずっと演出してもらったので、僕もお父さんという感じです。あまりにも長くいるので、同じ芝居の中では、身内のように感じています。深い愛情を持っている方です。バイタリティーとエネルギーについていけないと思うこともあります。結構いろいろ言われる時うるさいと思うのですが、人間的に温かい。あの年まで、がむしゃらにやっているのは見習うべきことですし、自分もそうなりたいと思います。でも、あんなに太りたいとは思いません。(笑)
入江
去年の6月にやった「シマフクロウ」では、80歳ちかい人がフクロウのまねをしました。笑いにかける思いには頭が下がります。意味不明に怒鳴る時があります。次の日「昨日は瞬間湯沸かし器になってごめん」というかわいい人です。
会員
気になるところが二つほどあります。ウエイターのサーシャさんがロシア語でしゃべっていたのですが、本当にロシア語ですか?
もうひとつは、服を何枚も着込んでいましたが、サイズは変えていたのですか?
入江
発音は正確かどうかわかりませんが、ロシア語ですよ。
安原
服を着る順番は決まっています。スタッフがちゃんと順番に並べてくれています。
入江
時々間違えると大変なことになります。(体で突っ張る様子を表現)
会員
エコーは有名なので苦労はないと思うのですが、役者さんだけで生活していらっしゃいますか?
安原
エコーには90名ぐらいいます。この作品のように14名もの出演者がいると、年に1回ぐらいしか出られない人が出てきます。キャラクターが違う、役とニュアンスが違うということです。生活面ではアルバイトをやったり、アテレコの「声」で仕事をしている人もいます。こうやって旅に出られると、生活ができます。
会員
養成所はオーデイションですか?
安原
試験です。
会員
4列目で聞こえたのですが、普段はマイクなんかを使っているのですか?
安原
今日も使っていました。1000名の会場になると拾わないと聞こえません。
会員
最後の「お達者で〜!」はどこかで使いたいと思うのですが、(笑)揃っておられて面白いです。また、ご飯を食べるところは本当にいつも食べているのですか?
安原
今日はお腹がすいていたので一生懸命食べましたが、いやだと野菜ばかり食べて、たべているふりをしています。(笑)
安原
これは初演に300の小屋でしました。旅用にテンポは落としているのですが、こっちに来て変えていることはありません。
会員
正直言って、喜劇ということだったのですが、余り笑えなかったです。
セリフも聞き取りにくく残念でした。
会員
皆さんにお聞きしたいのですが、それぞれここのシーンにはこだわりがあるというところを教えてください。
安原
僕はカーテンコールです。演出もこっちも気持ちがいい。お客さんにもいいと言ってもらえる。
溝口
私もカーテンコールが大好きです。長い芝居が終わりほっとしている。目的が達成された開放感があります。初日が大成功をおさめたような、気持ちが高揚する普段にない心理状態で満足度の高いものです。
入江
二幕のセリフに「演出家の仕事はこれでない」というのがあるのですが、そのセリフが好きです。お芝居をよく表していると思います。
会員
感想です。香川で見せていただきました。特にニ幕なんかを見ていると、普段の生活ではありえないような、ことを真剣に楽しくやっていました。それを見て、役者という仕事がとても羨ましく感じました。
司会
ありがとうございました。
実は今日出演されていた熊倉一雄さんは今日が70歳代最後の日です。お祝いを言いたい人は明日、鳴門駅から10時54分初のJRで徳島へ出発されます。
皆さん、是非見送りに行ってください。熊倉さんもきっと喜ばれると思います。
今日は本当にありがとうございました。3人の皆さんにもう一度拍手を送りたいと思います。

*その後、3人の役者さんを囲んで集合写真を撮りました。
*和やかな雰囲気の30分間、役者さんたちのさわやかな笑顔が印象的でした。

     
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