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「ゆれる車の音 〜九州テキ屋旅日記〜」

鳴門市民劇場感想集

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鳴門例会カーテンコール

今日は実に面白かった。客席からもその時、その場面でこらえきれない爆笑、拍手が自然に湧き上がっていた。
  20年前に追われたテキ屋の故郷、決死の覚悟で乗り込んできたものの現地は全く変ってしまっていた。賑やかな市場も祭りもなく、スーパーのみが高齢化した住民の生活を支えていた。時代が変る中で、昔からのあこがれ、なつかしさ、周辺の執念と心の和解、テキ屋の決着の詰め方など、いろいろな要素がないまぜ合って現代の我々の心にも響いてくる。テキ屋重蔵としっかり敏子夫婦、愚連隊親玉上原丈太郎と小玉、若い娘や息子達の感受性……バラエティあるキャストの性格と絶妙なバランスの中で乙姫祭りが進んでいく。
  爆笑、含み笑い、拍子……昔のおいしい思い出の駄菓子に出会ったような、ホロにがく親しみのある「九州テキ屋旅日記」であった。

今回の劇は宮崎県の方言を使っていた。
  マグロ景気に湧いた町のテキ屋と仕切っていた三者の名演技……またユニークにかかあ天下であり、見応えがあった。また音楽もくわえて舞台をもり上げていた。主役の角野が舞台全体一つにして、露天商の役柄と違った演技も見事で、人生の苦労で生きて行くドラマであり主役、脇役の名演技で楽しく見応えのある劇で大変思い出に残った。

舞台に車が……面白かった。
  言葉が聞き取りにくい所があった。
  バンドはとても良かった。

テキ屋の奥さんの敏子さんの気風のよさには感銘!
  全体としてはおもしろいような、そうでないような微妙な感 じです。

ユーモアたっぷり、声を出して笑えて大変よかったです。
  演出がうまいなあ〜と思いました。

時の流れでふるさとに帰り、昔の祭りと変り今は淋しい祭りそこでいろいろな人間の思い、良かったと思いました。
  ただ一つ方言のためか、わかりづらかった時もありました。

車が舞台にあったのでビックリ!
  暗い芝居でしたがラーメン屋のお父さんがタイガースを歌ってくれた時は楽しくゴーゴーと歌ってしまいました。
  今年も例会は全部観劇できて幸せです!

ほんとは娘かな?とか劇についてはなしあえる芝居でした。
  もっともっと笑ったりして、劇をもりあげなければ……ちゃんと観るぞ。

○2時間10分という一幕で、内容も良くいろいろなことを考えさせられた劇だった。(時間は良かった。)
  ○「ゆれる車の音」金丸が帰ってきたことを知った愚連隊の親玉との思い出ばかりのショバをめぐる、おかしくて切ない奇妙な戦争は観劇していてとても面白く、楽しくほんとうに切なく何とも言えない味が色々と出ていてよかった。
  ○都合が悪くて2回観ることができなかったが、次回「グレイクリスマス」に期待したいと思った。

テキ屋を仕切っていた人が追われて別の勢力が生まれた20年後のお話しですが、20年たった今のお祭りのさびれ方、勢力争いも体力には勝てず歳月を感じさせるお話しでした。追われた方は各地を転々とし苦労があった夫、妻はしっかり者、子供はテキ屋をしぶしぶしている様子が見てとれました。ショバの戦争とは名ばかり苦笑いの世界です。
  舞台は奥行きがあり広がりのある感じでよかったと思います。

とても安心して楽しめた。わかりやすかったからだ。
  ほのぼのとしたあたたかさが感じられた。
  土手のセットもよくできていると思った。
  コメディのおもしろさ、よさを感じた。

物語の祭り広場での舞台装置がすばらしく、自動車、自転車、階段と動きもあって、その気分になれました。 テキ屋の口上もめずらしく、劇中のダンスなど部分ぶぶんで楽しみました。
  角野さんは二度目ですが、普段テレビで顔なじみなので、お元気ですか!と声をかけたい!

高度経済成長期をガムシャラに一生懸命生きてきた中年男たちの悲哀を描いた舞台は共感させられるもの物があり、舞台に引き込まれた。
  小気味良い日南弁(宮崎弁?)と随所に散りばめられたテキ屋の口上が楽しく、そして何より配役陣が素晴らしかった。

大変よかったです。角野卓造さん他の役者さんがコミカルによく動いておもしろかったです。

とても楽しかったです。設定された時代が自分とよく似ていて若かりし頃、夜店にいって遊んだ思い出や世間全体が今よりずっと人にやさしかった時代を振り返りながら観ていました。ありがとうございました。

鳴門例会カーテンコール

人情喜劇でとてもよかった。

久しぶりの欠席者なしのうれしい例会でした。
  舞台も明るく、本当に笑いあり涙ありの熱演に大拍手。
  何かと暗い話題の多い昨今、まだ残っている人の温かい情けに元気をもらいました。

内容はおもしろくよかったですが、二階席まで声が届かず聞きとれない所がたくさんありました。

例会後に木津金比羅神社のお祭りが11月15日でした。県下神社の最後の縁日、かっては露店が撫養街道筋から立ちならび境内はもちろん(隣の長谷寺の境内も使用)石段の上部までも露店がにぎわっていたとか昨今はその数もめっきり減り、かってのにぎわいはいずこの感ありの状態です。例会の題材と関連して地元人としてのおもいです。
  祭りの縁日の露天商の方々のショバの内幕をうかがわせ、ショボイ中年四人男の過去、現在をめぐるドタバタ劇。一幕で舞台装置も変化のない中で芸達者な役者さんのセリフ演技で時間があっという間に過ぎました。
  作者の中島淳彦さんより一月例会の「見下ろしてごらん……」のドタバタを思い出したりもしました。中島さんは社会風刺風人情喜劇を楽しく、観劇者に与えてくれる。今後も作品を見てみたい。

ちょっぴりシビアな内容を含みつつ、笑える場面もあり楽しい作品だったと思います。
  又、繁蔵の父への思い、気の強い妻、そして自分自身、父としてのふがいなさ……。
  さすが名優の演技だなと感心しました。

角野卓造さんのギターの腕前、フォークソングのうまさにびっくり。長髪のかつらにグループサウンズの服装で踊り、歌っていたのがとてもなつかしく昔を思い出しました。
  いろいろな事件がテレビに映し出されて暗くなっていた日々に軽妙な喜劇が心をなごませてくれて、しばし、ほのぼのとした時間を過ごせました。

私たちの子供のころ夜店、屋台店などテキ屋の出す露店でおもちゃ・食べ物・くじ引きをいろいろ買い求めたことが楽しい思い出として残っています。
  車に商品を載せ夫婦家族で各地をまわり縁日やお祭りをおって生業とする人たちも今では少なくなりました。幕あきの舞台で〈ゆれる車〉をどのようにして運び入れたのか不思議です。自転車の漕ぎ方もスピード感をだし、これも演技の一つだと感心。舞台装置の石積みや海辺の寂れた港の景色などよく出来ていました。
  角野卓造・田村勝彦・たかお鷹・三人三様人情味ゆたかに、笑いの中に涙あり、人の心打つ優しさがある。それをささえて女優陣がまた、素晴らしい演技力を発揮して、出演者全員でそれぞれの持ち役を立派にこなしていました。始めから終わりまで笑いにつつまれて集中して見ることができました。人生の悲哀をチョッピリ感じた舞台です。角野さんの茶碗売りの巧みな口上素晴らしく、路上などでやっている人は見かけなくなり、テレビの画面でしかみることはできません。「生まれも育ちも葛飾柴又帝釈天の寅さん」を思い出しました。この舞台のお話しは昭和40年代のお話、そのころ家族で九州一周の旅に油津の港に立ち寄ったこと、油津ということばの響きがなぜか印象に残っています。
  戦後の時代をがむしゃらに生きてきた同輩としてダメ男たちにエールをおくります。

何日かたってしまい、今一度ストーリーを思い浮かべているのですが、これと云ったものが思いつきません。たしかに、その時は感動したように思うのですが淡々としたものだったのでしょうか?

最近しきりにため息をつくことが多い毎日だ。テレビや新聞のニュースは想像を絶するような事件や出来事が報じられる日々の中で11月市民劇場の公演「ゆれる車の音」の舞台を久しぶりに楽しく愉快に観劇することができた。一幕という形式も良かったし、時間のわりには充実して観ることができた。
  夫婦・親子の温かい家族・古い友人達のかかわりあい、露天商・ショバ・テキ屋等なつかしい言葉も嬉しかった。
  舞台のように面白い、おかしい戦争ならあちらこちらで起ってほしいものですね。
  地方再生などとゆうものも難しくいわないで舞台のような形でいかないものかとフト頭をよぎった。
  俳優さんたちも楽しんで演じていたように思いました。楽しい舞台の企画ありがとうございました。

今回の例会は当番だったので道具の搬入のお手伝いをさせていただきました。トラック2台分もあり大きな鳥居、石垣、外縁、障子等々とても重く、特に車を乗せる台車は台車に乗せて運び半円形を円形にボルトで締める作業はしっかりと止め更に点検。だから角野卓造さんの大きな顔が大きく身体を左右にゆすりながら車で登場した場面は感動しました。妻役の塩田朋子さんとの会話が楽しく角野卓造さんのおろおろ、ビクビクした場面と打って変って茶碗をチンチン鳴らしながらの口上は素晴らしく歌もなかなか上手なのにも感心しました。
  何故?憎めないダメ男四人組が登場するだけで笑いがあり、とにかく楽しく期待どおりでした。

テキ屋の口上、40年前のなつかし〜いタイガースの歌など楽しませて頂きました。思わず一緒に口ずさみ「ジュリ〜!!」と叫びそうになりました。

笑いあり、涙ありで、車を使っての舞台装置が趣向をこらしていてよかった。
  角野卓造さんの生ギター演奏が聞けてよかったです。

楽しいお芝居でした。テレビの渡鬼のラーメン屋の主人と違い実際に見る角野さんはまた違った感じがしましたね。

一口に喜劇 コメディといっても、前評判どおり本当に笑えるかどうかは結構シビアで不安もつきもの……。今回はそんな心配を払拭してくれるスグレモノだったと思います。ひとえに皆さんの演技が(台詞まわしや、微妙な間のとり方)すばらしかったことと、やっぱりホンも演出も……よかったためかな。
  自分が互いに悪態をつきながら親友をつくれるタイプではないので、特に男の人同志のあんなケンカしながらつながってる友情みたいなものにとても憧れます。そんな意味でも四六時中、笑い、フンフンとうなづき楽しい芝居でした。

懐かしのザ・タイガースのシーンとてもおもしろかったです。

どうしてみんな(とくに若い子)前かがみでしゃべるんだろう??このぎこちなく見える動きは演技なの?って不思議というか、独特な空気感を感じました。
  お祭りやイベントに出店しているテキ屋の人、旅役者の人ってどこから来てどこに行くのかなあ、その人の子供はどこの学校に行っているのだろう、と子供の頃から思っていました。
  主演の角野さんも面白かったけど、出演している若者の気持ちが気になって、また若者たちが難しい環境で育ってきたにもかかわらずスレてなくて純粋な田舎の子ってかんじでせつなかったです。テキ屋の子も小料理屋の子もテキ屋になりたかったスーパーの子もみんな心優しい子なんじゃないかなあ、と育ちの背景を感じさせる演技でした。この若者たちに幸あれ!!

昔は鳴門の撫養町の斉田、南浜の祭りの時、僕ら子供時分は大道辺りは屋台が多く出て、露天商がたくさん出て親に小遣いをもらって何を買うか楽しかったものですが、今では「ゆれる車の音」と同様にさびしいです。今では阿波踊りのときだけお店が出ています。もっと昔の様ににぎやかになって皆様を楽しませていただけたら良いと思いました。

笑いの中に何か深いもの、伝えたいがあったように思いました。
  角野さんの演技、また たかお鷹さんの演技に圧倒されました。とてもよい勉強になったと思います。
  今年最後の例会がこの劇で良かったです。

楽しく観賞しました。
  出演者の皆さんがすらすらと九州弁でセリフを言われるのを聞いて、さすが、役者さん、と感心しました。時代設定は少し古かったですが、田舎のほのぼのとした話がとても和やかでたくさん
  笑わせてもらいました。

喜んでくれました。

愚連隊に町を追われたテキ屋の親分が二十年ぶりに故郷に帰って来る昔かかわりのあった三人、どうしようもない団塊世代のダメ男達と彼らをとりまく人達のおりなす人間模様が面白く、人情味溢れる。又、せつなくて、心暖まるストーリー、主人公のたよりなさと自分だけの価値観にこだわり続ける姿、目の前の現実を受容できない、かたくなさ、そんな中年おじさん(同世代)に悲哀を感じ共感した。
  役者さん一人一人の演技にも圧倒されたが……中でも角野さん演じるテキ屋の“口上”は圧巻だった。
  毎回ジャンルの異なる舞台を楽しむことができ、たくさんの活力をいただき英気を養っている。
  次回の例会ではどんな感動を与えてくれるだろう!

本物の車に自転車、驚きながら面白く歌もうまく(いつもながら)哀愁をただよわせている。角野はうまい!!

おじさんばかりのお芝居がこんなに面白いなんて!他の“おじさまシリーズ”の作品も観たいです。
  グループサウンズの衣装に着がえてのフリ付きの演奏が楽しかったです。
  そしてそして今回一番楽しかったのが観劇後のお食事会でした。角野さんとお話ししちゃった〜! とても気さくで、優しい方でした。あ〜楽しかった。
  「ずっと会員やめないでね」 と言ってくださったので「はい やめません!」

鳴門例会カーテンコール
鳴門例会カーテンコール写真は劇団の許可を得て鳴門市民劇場Webページ作成委員が撮影しています。

E-mailでのお問い合わせは、         鳴門市民劇場ホームページ
nrt-geki@mc.pikara.ne.jp
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