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「Be My Baby」ロビー交流会

〜加藤健一、阿知波悟美、加藤忍、粟野史浩、高畑こと美、加藤義宗さんを囲んで〜

2016年3月18日(金)21:00〜21:35
全体写真
司会
やまももサークルの村上です。今日は司会を務めさせていただきます。せっかくの交流会ですので、みなさん積極的に発言されて、役者さんとの交流を楽しんでください。よろしくお願いします。
役者入場 (拍手) 加藤健一さん
加藤健一
どうもみなさん、今日は、ありがとうございました。お疲れさまでした。(拍手)
ほんとに全員残ってくださっているのですね〜。驚きました。ありがとうございます。ほんと嬉しいです。
司会
2時間半がアッという間でした。今日は楽しい芝居を観せていただき、どうもありがとうございました。また、こうして交流会に残っていただき、ありがとうございます。
19回連続クリアということでみなさんをお迎えしたので担当サークルの一員として鼻高々です。わがサークルでも5人が入会しました。(拍手)
今日、司会進行の役を仰せつかった村上と申します。よろしくお願いいたします。
では、まずみなさまのご紹介からお願いいたします。 加藤義宗さん
加藤義宗
クリスティ役の加藤義宗です。高畑こと美さんとのカップル役です。
今日はみなさんよく笑っていただいて、楽しんでいただけたのかなと思っております。ありがとうございます。(拍手)
高畑こと美
グロリア役の高畑こと美です。大雨の中、おいでていただいて、ありがとうございました。(拍手)
阿知波悟美
モード役の阿知波悟美です。この近くは「阿」と「波」という字がいっぱいあって、今日ここへ向かう途中で、私に馴染みのある漢字が出てきて、私のふるさとのはずはないのに安心した気持ちになりました。みなさん、お出迎えいただいたり、このように待っていただいたり、たくさんの温かいお心をありがとうございました。(拍手)
加藤健一
こちらに来て、阿知波銀行とかあったりして。(阿波銀行のことか?)(爆笑)
この芝居には21役出てます。私たち4人が4役しかやらないので、あと残りの17役は、全部このふたり(加藤忍、粟野史浩)がやってます。(会場拍手)顔がよくわからなくても、だれかな〜と言ったら、全部このふたりです。
今回は6名クリアで迎えていただいて、どうもありがとうございます。これで今までのところ、四国はプラス6です。嬉しいです。こうして廻って最後には四国全部でプラスになることを願っています。短い時間ですけども、楽しい時間をみなさんと過ごしたいと思います。あとで質問コーナーもあるってことなので、ぜひたくさん質問してください。(拍手)
加藤忍
今日は女性の8役をやらせていただいた加藤忍です。ありがとうございました。1年半振りに鳴門に、前回は「女たちのジハード」で参りました。その時から「Be My Baby」楽しみにしているよとの声をいただいて、来るのを楽しみにしていました。今日は、本当にありがとうございました。(拍手) 粟野史浩さん
粟野史浩
おっす!3年前に、音楽劇「わが町」で鳴門へ来ました。あれは一役で、ジョージ役でした。自分としては、どっちかと言えば今回みたいな方が性に合っているのかな?ジョージ役は背中がこそばゆい感覚でした。今回は楽しくやらせていただきました。ありがとうございました。(拍手)
司会
では、質問のある方はどうぞ。
加藤健一
急に質問と言っても、なかなか出ないのでは?芝居も終わっていますので、楽しい会ですので、何でもイイですよ。預金の残高とか、家庭の不和とか、いろんなこと正直に告白しますので。
阿知波悟美
やだ〜。(会場笑い)
加藤健一
みなさん、「文春の記者」になったつもりで、何でもイイですよ。
女性A
今日は、本当に楽しい劇を観せていただき、ありがとうございました。私ごとですが、私には5月に初孫が生まれるので、今ワクワクして待ち遠しいです、孫の顔を見るのが。みなさんのワクワクした、楽しいことを教えてください。
加藤健一
それでは、最近ワクワクしたこと。
加藤義宗
うちも去年子供が産まれました。(大拍手)この芝居のミランダがわが子のようにかわいいです。(笑い)
高畑こと美
ワクワクしたことはですね・・・
加藤健一
子供が産まれる?(会場笑) 高畑こと美さん
高畑こと美
まだ相手もいないですけど。(会場笑い)私は旅公演は、ほとんどはじめて。はじめて、東京以外で、長く公演できることが楽しみです。この芝居で全国を回れることを楽しんでワクワクしています。(拍手)
阿知波悟美
私が楽しみにしていることは、桜前線です!今日のニュースを見たら、四国よりも東京の方が早く咲くそうなんですよ。本当は四国にいられる間に桜の開花が見られたらいいんですが、またここの一角(四国?鳴門?)だけが遅いんですよ。ちょっと見られそうもないので、東京帰ってブワーッと桜の花が咲くのを見るのがワクワクしております。(拍手)
加藤健一
私はプロデューサーでもありますので、昨日今日、徳島で会員数8プラス、鳴門6プラスというクリアの数が一番嬉しいですね。
加藤忍
私たち3月13日に東京を旅発ちまして、明日はじめての一週間ぶりのお休みです。高知に行くので、高知の美味しい地酒をいただくのが楽しみです。(拍手)
粟野史浩
初演の時、お腹にいた子が今、2歳になりました。エルビス・プレスリーの画像を見、歌を聴いたとたん、おもちゃを持って足をバタバタしたんですね、これからどういう風に育っていくのか、ワクワクです。
自分は昔バンドをやってて、いくぜ〜的なのりでやってました。そしたら、この前、長男が縄跳び大会で1等賞取って、なぜかその時にやったぜ〜のポーズを取ったので(俺の血筋かと)別の意味でワクワクしています。(拍手)
女性B
今日は楽しいお芝居をありがとうございました。加藤さんにお聞きしたい。
作りたい作品を、たくさんの本の中から選ぶと聞いたが、その選ぶポイントは?
加藤健一
年間200本の戯曲を読んで、そのうち2本を選んでいます。単純にいうと100本に1本を選ぶということですね。基準は、泣ける、鳥肌が立つ、笑いが止まらなくなってしまうなど、感動したらやります。どういう感動かは別にして、感動したら何でもやります。
頭で考えてイイなと思ったのは、だいたいダメですね。この作品もはじめて読んで大笑いしたので、絶対成功すると確信しておりました。
男性C
加藤健一さんの舞台挨拶に人間的な温かさと豊かさを感じたので、こうした交流会は初めてだが参加させていただきました。
こういうことにどれくらい準備をするのか?公演中の練習はしないのか?また、今後の予定、やりたいことは?
をお聞きしたいです。お願いします。
全体写真
加藤健一
準備としては、2年前に本を決めて、それからいろいろキャスティングしていくんですけども、全員集まって稽古し出すのは6週間前、1ヶ月半前です。役者のみなさんはそれから毎日毎日稽古をしますが、プロデューサーの私自身は2年前から準備していますね。
公演が始まったら、基本的に稽古はないです。ないけれども、劇場は毎日変わるものですから、どんな劇場かは毎日劇場に入ってから、舞台監督さんの指示のもとに30分間位いろいろなことをチェックします。声の響き具合、聞こえにくい、照明位置、セットなど。照明の当たり具合によって変わるので、その場面は稽古しますね。でも、せいぜい30分位。1時間も稽古することはないです。
ただ、ウォーミングアップは時間をかけますね。みんな1時間位はアップする。アップ方法は人それぞれで、発声とか、柔軟とかを、ロビーに出てきてやったり。加藤忍さんは、川沿いを走ってましたね。それぞれ自分に馴染んだアップをして1時間半位やったりします。それを稽古というのならの話ですが。
今後も、いいものを見つけてやりたいです。毎日戯曲を読んで、このペースを崩さずやりたい。ちなみに、この芝居は、6月末まで公演して、それから別の稽古が始まって、8月末に次の本番が開きます。「ハリウッドでシェイクスピアを」という、同じくケン・ラドウィッグの作品なんですが、映画の都ハリウッドでシェイクスピア作品を撮ろうとするバックステージ・コメディです。その次の作品も決まっているし、来年も決まっていて、今は、再来年の芝居を決めようとしているところですね。
女性D
ひとりでたくさんの役をされている。早変わりも面白く、海外劇ならではの感覚か観ていて旅してる気分になった。お気に入りの役は?おふたりの。 加藤忍さん
加藤忍
最初と最後に出てくる、スコットランドのミセス・アダムス、お婆ちゃん役です。お歯黒や皺書いたりに苦労していて、劇場が大きくてわかってもらえないかもしれないけど、お婆ちゃん役が好きです。
粟野史浩
僕はホテルマンですね。(会場から笑い)あと健一さんと阿知波さんに偉そうなこと言える裁判官。(会場大爆笑)普通なら大先輩なんで、あんな口調では言えない、いつも上から目線で言ってやろうと思っています。
女性D
では、ご自分に近いと思う役は?
加藤忍
看護婦さん。初演時は結構ぶりっ子系だったんですが、お稽古中に阿知波さんからアドバイスがあって、こうビシビシ言うドイツ人みたいな強い女はどうだということで、やってみたら凄い楽しくなってきて。(会場笑い)粟野さん(医師役)へも「おはようございます」と言うだけで、医師も逃げる看護婦さんに最近なってきたように感じます。(拍手)
粟野史浩
僕に近いんであれば、牧師ですかね。(会場笑い)僕、北海道の苫小牧出身で、実際にああいう牧師さんがいて、神事と日常生活との二面性があった。それをモデルにやってます。(拍手)
女性E
今日は楽しい舞台をありがとうございました。
前に講演でおいでた時に、加藤さんが「観客の反応によって、演じる側も凄く変わる」とおっしゃられていたが、鳴門の反響はいかがでございましたか?(会場笑)
加藤健一
最後にお婆ちゃんが拍手すると、会場から拍手してたじゃあないですか。いつもああなるわけじゃあないんですよ。拍手があるのは珍しいくらいで、本当に鳴門のみなさんは明るくて、ノリがいいというか、無責任というか。(会場爆笑)ああやって拍手されると、本当に楽しくなってきて、やってる方もワクワクしてくる。ああいう風に舞台と客席との両方で芝居が作られていくんですよね。
劇場がちょっと響きすぎてどうかと思ったんですが、よく聞こえていてよかったです。役者6人とも、声を張り上げてかなり今日は疲れたみたいです。
男性F
加藤健一さんのセリフの訛りは?あれはどこかの訛りを真似たのですか?
加藤健一
スコットランドで勉強してきました。(会場笑い)純正スコットランド訛りです。(会場笑い、拍手)
台本には「かなりひどく訛る」って書いてあるんですよ。
英語もね、実際スコットランドは訛るらしいんですよ。ただ訛ると書いてあるだけで台詞は標準語でしか書いていない。
それがどこどこの訛りとわかるのは面白くないので、日本中の訛りを入れてやろうと思ってやってたら、あんな風になっちゃいました。
司会
司会の役得で、ひとつ質問を。
このまま原作どおりやったんでは日本では通じないな、あるいは、ユーモアの感覚が違うかなとか、違うと思うんですけれど、セリフで日本流のアレンジをやったとかがあれば?
加藤健一
訳者は、小田島恒志・則子さん。ご夫婦で翻訳してくださっています。
英語のギャグと語呂合わせを翻訳者が日本語の語呂合わせに替えてくれています。
私たちが読んでわからないところはなくなります。
できあがってきた台本は凄くわかりやすくなっていて、そのとおりやればイイようになっています。
翻訳者って凄いですね。ギャグまで日本語に訳す才能は。
女性G
背景、大道具、小道具、衣裳など細々したものは、だれが考えますか?
加藤健一
セット、美術、衣裳、チラシのデザインに至るまで、全員ひとりずつプロがやっています。プロが付いているのです。演出家も日本を代表する鵜山仁がしています。美術は乘峯(雅寛)がやっておりまして、今日のセットを作ってくれました。衣裳も。メイクやカツラは専門のヘアデザイナーというプロが付いてやっています。ちなみに、今回の演出家とセット美術のふたりは今年の読売演劇大賞の最優秀演出家賞と最優秀スタッフ賞を取ったふたりでございます。そういう素晴らしい才能に支えられて、私たちはこうして毎日舞台に立っているわけでございます。仲間たちでチョコチョコっと作っているわけではぜんぜんなくて、日本演劇を支えているプロたちが作ってくれているのです。
司会
ありがとうございました。まだ質問があろうかと思いますが、
みなさんお疲れのようですし、そろそろお腹も空かれていると思いますので、みなさんを解放してあげたいと思います。
加藤健一
あと2時間、3時間大丈夫ですよ。(会場笑い)
司会
では、最後の一問です。
女性H
今日ね、いいことがあったんです。お昼にハンバーグ屋さんで三人にお目にかかったんです。私がひとりだったので、声をかけられなかったのですが。 阿知波悟美さん
阿知波悟美
嗚呼言っていただければ、ご馳走してもらったのに!(会場大爆笑)
女性H
(私は)あちこちにポスター貼らしてもらっています。「ポスター貼ってくれてるんですね」と「ありがとうございます」と役者さんが直にお声かけしていただけるのをはじめて聞きました。嬉しかった。ありがとうございました。
阿知波悟美
でも、嬉しいものなんですよ。何も知らないで、そこでお昼食べようと思って入ったら、そこにポスター貼ってるのを見ると、とても嬉しくて「ポスター貼ってくださっているのですね。どうもありがとうございます」って、心から言いたくなります。みなさんが持ってきてくれて、こうして貼ってくれているんだなと思う、本当に素直な気持ちでござます。(拍手)
司会
鳴門市民劇場は加藤健一事務所の公演を、また楽しみにしています。
これからもいい芝居を持って鳴門においでください。
加藤健一
みなさん、次にお会いするまで元気にお過ごしください。なるべく早くお目にかかりたいと思います。(拍手)
司会
どうもありがとうございました。
全体写真
「Be My Baby」の発声で写真撮影

E-mailでのお問い合わせは        鳴門市民劇場ホームページ
nrt-geki@mc.pikara.ne.jp
まで。