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永井沙織さんに開演直前インタビュー

楽屋訪問80

  劇団銅鑼公演「からまる法則」鳴門例会(2017年5月18日)で“川上真理子”役をされる永井沙織さんを開演前の楽屋に訪ね鳴門市民劇場がインタビューしました。

鳴門市民劇場(以下鳴門と略)
「からまる法則」については、最後にじんわりと暖かい気持ちになるような作品ですが、永井さんはこの作品をどう捉えていますか。
永井沙織(敬称略 以下永井と略) 永井沙織
二組の親子が出てくるんですよ。私は支援団体で活動している方の娘なんです。もう一組の親子はホームレス支援団体に保護された親子です。二組の親子が出てきて、お互いに影響し合って絡み合っていく。だから社会派ホームレス問題というよりは私は、家族の話という印象です。
鳴門
題名から推察するのとでは大分違いますね(笑)。
永井
ホームレスの問題もありますけど、私の印象ですから(笑)。
鳴門
舞台の内容と、現実とのギャップを感じますか。
永井
ほとんど同じです。どういう風に見えるかということだから。このお芝居も、どっちがいいとかどっちが悪いとかは描いていません。 ホームレスの支援センターよりも、裁判所で傍聴してきた民事裁判のほうが何かすごく衝撃的でしたね。
鳴門
舞台づくりは苦労があったと思いますが、工夫されたところをお話ししてもらえますか。
永井
一番最初は台本が出来ていなくて、役どころはこういう感じ、ああいう感じ、関係もこういう感じということでした。読む台本は一番最初の稽古で渡されたんですね。 やっと台本ができて、初演はそれでやりました。次、2年後の再演の時には、改訂、改訂で、より良くするためにちょこちょこ変わりました。 流れは変わらなくても、台詞が変わったり関係性が変わったりしました。少しでも良くなるためにそうしているんですが、そういうのが大変でした。
鳴門
それじゃあセリフを覚えるのが大変ですね。
永井
ガラッと変わるのじゃなくて、本当にちょこちょこ変わりますが、そういう方が逆に覚えづらいですね。前の台詞が出てきちゃたりするので・・・。
鳴門
旅に出た時は、どういう生活を皆さんしておられるんですか。集団でやることが多いのか、それとも個人で行動するのか。
永井
お酒飲む人と飲まない人でわかれます。
鳴門
永井さんはどちらですか。
永井
私は飲む方です。
鳴門
俳優になったキッカケは何ですか。是非聞きたいんですけど。
永井
私はアニメが好きで声優になりたくて、専門学校を出た後に、声優の養成所の先生が劇団を紹介してくれたんですね。だからキッカケと言ったら紹介ですね(笑)。
鳴門
この劇団銅鑼を選ばれたのは?
永井
その先生が紹介して下さったのが銅鑼、だから銅鑼のことは知りませんでした(笑)。
鳴門
試験か何かあったんですか。
永井
試験はありませんでした。銅鑼も今は4月から入団とかなっていますが、私は入団したのが8月なんです。
鳴門
なんと鷹揚な劇団ですね。
永井
今は違いますよ。今はもっとちゃんとしていて、入れなかったかもしれないです。
鳴門
じゃあ初舞台はいつなんですか。
永井
最初は、入ってどれくらい立った時ですかね。入った時が8月のアトリエ公演中ですごく劇団が忙しかった時で。その後に、試演会という新しい人がどういう芝居をするかを試す会があったのが初舞台でした。
鳴門
普通の公演で初舞台はいつですか。
永井
普通の公演は「らぶそんぐ」っていうお芝居だったんですけど、主人公のお友達の女子高校生役でした。
鳴門
今回は出ずっぱりでしょ、ずっと。
永井
はい。これまで余りやったこと無いんですよ(笑)。
鳴門
舞台を離れての日常の趣味を聞かせて下さい。
永井
趣味じゃないけど、銅鑼に人形劇クラブっていう部活動がありまして、3.11の震災に衝撃を受けて、その時人形劇だったら車一台で被災地へ行けるんじゃないか。今回一緒に出演している竹内先輩と一緒に人形劇をやろうと言って、ボランティアで行くんですけど、人形も全部自分で作って、台本もいろんなところから引っ張ってきてとか楽しくやっています。
鳴門
じゃあ人形を扱いながら、台詞もしゃべってという。
永井
そうですね。そういうのをやっています。ライフワークというか。
鳴門
いいですね。すごいですよ。それに続いて大切にしている本とか、注目している映画とか歌とかありますか。
永井
古いものですけど、最近読んだものですごく感動したのは「湖の伝説」っていう女流画家の・・・・。
鳴門
三橋節子じゃないですか。
永井
そうそう三橋節子ですね。私お風呂で本を読むのが好きなんですけど(笑)、その頂いた本もすごいボロボロなので、これならお風呂でいいかなと思って読んだら、すごいなあと思って。壮大な愛の話だったんです、人間愛の話でした。
鳴門
普段よその劇団のお芝居を観に行ったりすることありますか。
永井
あります。 最近は、青年座の「見よ、飛行機の高く飛べるを」ですね。話は知っていたのですが、青年座がそのお芝居やっていたのも知らなくて、劇団の後輩に、これは元々青年座のお芝居だから絶対観た方がよいですよ、と言われていきました。
鳴門
最後に、いつも質問しているんですが、私たちのような演劇鑑賞会の活動について何かあればお願い致します。また、鳴門市民劇場の会員に一言メッセージをお願いいたします。
永井
今回の四国が、一番こういう演劇鑑賞会ってものを感じさせてくれた旅で、深く温かみが感じられます。すごい活動というか集まりだなあ思って…、皆さんの活動にすごく感動しています。
鳴門
一生懸命やっているが、なかなかうまくいかないんですよ。
永井
でも何かすごい。うまく言えないんですけど、会員さんがすごいなあと思っています。
鳴門
今回もギリギリで2人クリアーしたんですけど。
永井
それはすごい。私の感覚だと、減っていくのが当たり前って感じがするのですが、それをクリアーしていくというのはすごいなあって思います。すごいっていう言葉しか思い当たらない(笑)。
鳴門
2013年から130名位増やしています。
永井
どうやってそういう事出来たんですか。それは皆が知りたいことでしょうけど(笑)。事務局長をはじめ皆がやる。昨日の徳島市民劇場でも思いましたけど、舞台上の人が楽しんでないと会員は楽しめない。
お芝居でも似ているようなものがあると思うですけど、情熱だなあと思います。
鳴門
今日でもそうですけれど、いい芝居が来てくれるから、相互依存でしょう。鳴門で定期的に芝居を観られるのは市民劇場しかないのです。これがなくなると楽しみがなくなってしまいますから。
永井
映画館とかあるんですか。
鳴門
全くありません。
永井
東京じゃ想像がつかないですね。市民劇場は、それじゃあすごい役割を果たしているんですね。皆さんの力ですけど。
鳴門
これで終わりたいと思います。
永井
どうもありがとうございました。
永井沙織さんとインタビューア

E-mailでのお問い合わせは     鳴門市民劇場ホームページ
nrt-geki@mc.pikara.ne.jp
まで。