■ 故郷愛か開発か?今も何処かで生じている難しい問題! 自分はどの立場に立つのかと考えさせられました。
■ 公共事業、無駄なダム、長年の闘い。国民の資金を無駄使いしてほしくないと思いました。
■ 公共事業とそのかげで犠牲になるものについて考えさせられました。ダムのおかげで水没する村という話は耳にしていましたが、こんな反対運動があったことは知りませんでした。村井さん藤田さんの熱演もあり、その心情がよく分かりました。
■ いつもは観劇という言葉どおり「観る」ことが中心なのですが、何故か今回は「聴く」がメインになりました。激しい感情が伝わってくるのに台詞は常に明確でした。怒鳴っている、ささやいている、というニュアンスを表現しつつ言葉ははっきりしていることに気が付き、途中で目を閉じて聴くことに意識を集中させてみました。何度も何度も繰り返し練習している姿が浮かんできます。初めての体験でした。観劇に少し慣れてきたということでしょうか。
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私が生まれた昭和28年に甚大な災害が起こったということで、今までとは違った複雑な気持ちで舞台を見守りました。13年もの間反対闘争を続けた室原知幸さん、その強さ、信念は故郷を守りたいという思いからくるのでしょうか。
村井さん、藤田さんの円熟味を帯びた演技、3人の影の方の何役も演じ切るすごさに圧倒され通しでした。音響効果もすばらしく臨場感あふれる場を演出してくれました。
今回はじめてロビー交流会に参加し、舞台では見られない役者さんの素の姿に接することができ最高でした。
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迫力ある舞台に感動! 登場人物たった5人なのに…。内容については昔聞いた記憶があり、観ていてなんとなく思い出しました。何でもそうですが、結果押し切られてしまうんですね。
舞台での村井國夫さんは声もよく通り素敵でしたし、藤田弓子さんは、いつまでも若く可愛らしくて魅力的でした。交流会での素顔がそれ以上にきれいでした。
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故郷がなくなることの切なさを思いました。
村井國夫さん、藤田弓子さんはじめ皆さん素敵でした。話は理解していたつもりですが、最後には涙が出ました。素晴らしい作品、ありがとうございました。
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今回の例会は、現在の公共事業に関わる問題も見据えたお芝居でした。それだけに、新鮮に感じました。見応えのあるお芝居有り難うございます。
さて、解説書には「夫婦愛をテーマにした」とありますが、多くの場面は反対運動の切迫した雰囲気を演出しています。私たちに「公共事業が民意を反映し、公の機関と納得づく工事をするのは難しい」と訴えているようなお芝居でした。「公共事業は法律に叶い、理に叶い、情に叶うもの」と劇中の台詞であるが、この3点がそろえば公共事業はスムーズに進むと思えるのは私一人ではないと思う。公共事業のスムーズな運営のための話し合いがいかに大切か、公の機関に、そして私たちに教示していると思う。
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藤田弓子さん演じる室原ヨシさんは、旦那さまの言うことにはすべて「はい」と笑顔で答える。
ダムの話など全く関係なく、全ては旦那さまの言うとおり。10日に1回は旦那さまの散髪をする…。
今の私には考えられないことだらけだった。そして、旦那さまが亡くなってからは彼に対するうらみつらみを込めながら赤地に白丸の旗を縫っては焼いてしまう毎日。
ヨシさんのピュアでかわいらしい内面が見て取れて、微笑まずにはいられなかった。
藤田弓子さんの声は本当によく通り、ヨシさん役にピッタリな素敵な声だった。今回の劇で、私は藤田弓子さんの大ファンになった。
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春爛漫… いろいろな思いを込めて「砦」を観た。「しっかり」した造りの舞台(芝居内容も含めて)であることに感動する。
後のロビー交流会で、会員さんからの質問に村井さんが答えた言葉が印象に残った。実在した人間を演じる身として、室井知幸さんの「人となり」を研究して取り組んでいる。私には、その言葉が救いであった。単なる行政批判ではない、単なる奇妙な人物を取り上げただけではない。そのあたりの「深さ」が救いだった。
また、交流会を含む全編を通して、藤田弓子さんの所作が癒しでした。感謝です!
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時代背景が古く最初は良くわからなかったですが、熱演に段々と引き込まれていきました。
5人だけで演じていたのでしょうか?もしそうであれば多くの人がいたと思っていたので演じ分けに驚きです。
ただ・・・効果音、スピーカーでの対話等は、(小心者には)突然の大きな音は怖かったです。
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「砦」をみせてもらった。最初は反対闘争をどのように表現するのかと思っていたがまったく予想しなかったものであった。
一方、主人公の闘い方、行政の担当者が主人公に感謝する仲になった。それなのに第2、第3、第4の砦を作り、大臣から詫び状ももらったのに、最後の1軒になるまで頑張った、という点では理解できない。これは主人公の性格のせい、やめられなかったのかな。一方、その気持ちが下流域の人には理解してもらえず、非常に残念と思った。
でもこの事件が、その後の公共事業のやり方を見直す機会になったと聞き、救われる思いである。
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藤田弓子さんが好きなので、とても楽しみにしていました。13年間の日々日常を妻として支えた様子が、ご本人も、藤田さんの様な方かな?と思われました。
帰ってから、下筌ダムや蜂の巣湖を地図で探しました。あの時代は黒部ダム等沢山のダムが造られたのですね。母が若い頃に松尾川ダムが出来、話を聞きました。
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強引なやり方の公共工事による日本の自然破壊は50年以上前からずっと続いているのだなあと思った。現在でも枚挙に遑がないこういう暴挙がなくならない原因は、私たち一人ひとりの政治に向き合う姿勢にあると思う。
莫大な私財を投じて国家権力に抵抗した室原氏の行動は普通の人にはまねのできないことだけど、国民に赤紙を送らない政府を選ぶことなら出来るんじゃないだろうか。
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最初は、そこの住民のために始めた反対運動。それが、いつの間にか、自分のプライドやリーダーとしての意地にすり替わっていったのか。
自分の正義を貫くことは素晴らしいですが、誰も幸せにならない正義はなんなんでしょう。
正義は沢山それぞれの中にあり、それはどれも間違いではない。でも、それを貫くなら、時にはシフトスライドし、形を変えていくのも必要かと。
歳をとると頑固になるから。人の意見も聞いて、幸せを目指したいですね。
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とても重みのある内容の芝居でしたね。
あらすじを見ていたので、結果が分かっている中で観ました。
長い月日の流れを再現されていたので、慌ただしく過ぎるのを観て、その時は何となく観ていたのですが、帰ってから何を伝えたかったのか…と考えていました。長年の夫婦の愛、信じる気持ちは、良かったと思います。見習わないといけないな…と思いました。ただ、砦を作り続ける事で、相手といがみ合っての事ではなく、お互いのことを思いあっているように感じたので、そこの部分がもう少しあってもよかったかな…と思いました。
■ まず、オープニングから驚かされた。影の役者がどうやって現れるのかを注目して見始めたのだが、まさかあの登場の仕方とは、とびっくりした。アングラ演劇が始まるのではないか、それともコンテンポラリーダンスでも始まるのかと思った。トップスポットに影の役者3人が浮かび上がる。私としては、「砦」というタイトルや実際にあったことでもあるので、てっきり暗いストーリーを追っかけた物を想像していたのだが、全く演出が私好みだった。要所要所の役者の体を使った、その場その場の雰囲気が場面を醸し出していた影の役者たちに、次の登場が楽しみになってきた。拡声器を使ったり、客席を走り回ったり、懐中電灯をピンスポットのように使ったり。砦の反対側の声を客席後方より出して、まるで砦を前にしているような感覚になる臨場感にも驚かされた。糞尿やトイレネタには吹き出る笑いが。時間を追うごとに舞台の演出に引き込まれていった。 また、主役のお二人の演技にはもう唖然とし、事前の村井國夫さんのインタビューで、この鳴門市文化会館にきて舞台に立ちホールの大きさに、「台詞を硬く言うように心がける」と思ったそう。その硬く言うというのはどういうことなのかを考えながら、村井さんの台詞に注意して聞いていた。「すごい!!聞き取りやすい。」藤田弓子さんの声も何とも心地よく聞こえて、これが大御所の役者というのでしょうか。このお二人の演技が生で観られたことが宝物になった。そして、最後には旗を一振りして、カットアウトの暗転。もう完璧な私好みの演出の作品!!
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やはり、すごく良かったですぅ~~~
また、今までになかった演出もあり、感動しました。
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強い信念と情熱、不屈の闘争心で国家権力と闘った室原知幸の生きざまに感動した。バリケードとして築いた蜂の巣城を強制撤去されても繰り返し築き、第5次蜂の巣城までいった件では、一緒に闘っていた仲間たちが去っていくなか、一人になっても闘いぬこうとした不屈の精神に身の震える思いがした。
村井國夫の存在感あふれる熱演が素晴らしかったし、夫につくす昭和の女性を可愛らしい老女として演じた藤田弓子もよかった。3人のわき役だけで、集団闘争を実感させてくれた演出もすごいと思った。見ごたえのある良いお芝居だった。
■ 僅か5人で演じたとは思えない迫力ある舞台であり、村井さんと藤田さんは、やはりさすがの俳優だと感じました。実話であるだけに、いろいろ考えさせられました。
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頑固一徹な室原の生き方だが、「公共事業は、法に叶い、理に叶い、情に叶うものでなければならない」との信念で公共事業に闘いをいどんだその生き方に胸を打たれた。こういう先人がいたからこそ、その後の公共事業に対する考え方が少しずつだが進んできた。もちろん、今の沖縄などの状況を見ると、まだまだ「情に叶った」ものにはなっていないが。そういう点でも現代に通じる、考えさせられる、いい作品であった。
演出上もいろいろな工夫があった。亡くなった夫が現れて妻と対話する、マイクを使って対峙する双方が応戦する場面、3人が何役も演じ分けるという配役、簡素な舞台装置が砦を十分に表現していたことなどだ。ただ、暗転するときなどの大きな音が、やや耳障りだった(ロビー交流会で、「ダム建設のハッパを象徴しているのか」と尋ねたが、そうでもないらしい)。
夫婦愛については、昔の九州男児ということで、あんな表現しかできない夫と従順な妻ということで時代を感じた。
最後は、室原一人になってしまった闘いだが、建設省現地所長や裁判長らの心をも動かし、敬愛の念さえ抱かせたのだから、やはり「情に叶う」公共事業を実現していくことが正しい方向なのだと確信させられた。
■ 「公共事業は、法に適い、理に適い、情に適うものでなければならない」という言葉が、心に残った。
■ ダム建設反対闘争が長期化すると、参加者が減少し難しくなっていく、しかしリーダーは信念を貫く。郷土を愛した人々だけに判る現実を如実に捉えた作品で、闘争を自分がやっているかのように引き込まれる作品である。
■ 最近はどちらかというと冷めた人が多く、少し残念に感じることも多いのですが、人の熱い想いを感じさせられる(思い出される)作品でした。
■ 村井國男演じる室原知幸が、ダム建設にあそこまで抵抗した気持ちが全く分からず、共感できないまま終わってしまいました。ただ後になって室原の気持ちになって考えてみると、「過去に洪水で亡くなった悲劇を繰り返さないため」という大義名分を振りかざし、その土地に先祖代々住んできた住民の気持ちを全く配慮することなく決まっていたことに対する抵抗だったのだろうと納得できました。九州男児としての意地と誇りもあったのかもしれません。久しぶりにずしりと重く考えさせられた劇でした。
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観劇後に「ひとと語りたくなる」芝居でした。
実話なのでしっかり情報収集すればさまざまな真実がわかるのでしょうけども、それが無い状態で(なかなか勉強する時間がなく申し訳ないです)、室原氏がなぜ13年間もの間たたかえたのか、その間の心の動きは(決して一筋で片づけられる長さの時間ではないかと)どんなものだったのだろうか、また、正義は常にひとつではなくて色々な人がそれぞれの立場や考えで生活するときにぶつかり合いを避けることの方が難しいけども、それはどうやって解決していったらいいのかとか…自分では想像を膨らませたりアレコレ考えたりしたのですが、ひとはどう思ったのか、語り合ってみたくなる芝居でした。
「公共事業は、理に叶い、法に叶い、情に叶うものでなければならない」「民主主義はとことん話し合ってこそ」(ちょっと記憶が曖昧ですがそんな意味だったかと)という心に残る台詞もありました。
演出が、演劇鑑賞会では観たことが無いほどに斬新で、それも含めて、たいへん心に残る芝居でした。
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生まれて初めてプロによる演劇を鑑賞(堪能)させていただきました。しかも、最前列の真ん中で。
先ず、出演者の演技力の迫力に圧倒されました。
更に1時間50分に亘る超大作を演じ切られたことにプロの凄さを感じます。
私の生涯の宝物の一つになりました。
■ まあ、凄い人がいたもんです。この事件をなぜかあまり知りませんでした(昭和28年頃からの十数年、自分は何をしていた頃かなと…)。室原さんのこと、最後は胸に響きましたが、ふと心の片隅で、室原さんとの交渉・説得にあたっていた官庁の若い人もどんなにか苦しみ抜いたことだろうと、そういうことも思いました。舞台装置も演出も圧巻で、役者さんの熱演とともに、作品の中に引きこまれました。
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ほんとうによかった。骨のある芝居だった。
公共工事のあり方を提起しながら故郷のために闘い続けた知幸、地主という立場を考慮しても、なかなか出来ないことである。
敵対する役人に変化がみられるなかで、知幸の心に変化がなかったのか聞いてみたい気がする。
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誰にとっても故郷を失うことは寂しいこと
です。何度も何度も砦を造って抵抗する気持ち、よく分かります。迫力ある舞台が、あんな少人数で演じられていたことにビックリです。
テレビでよく見る俳優さんが目の前で演じるのが観られて、ちょっと感動です。
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ダム反対の執拗なまでの闘争の物語でした。
ダム建設は正しいことなのか? 反対することはどうなのか? 言いたいこと言えなかったこと。さまざまな思いが重なり合い、深い作品だと思った。
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民主主義で話し合いが失敗すれば、多数決の決着。それでも抵抗すれば、無惨な結果になる。
そんな中、対極の二人が互いを尊重する姿を、古き良き時代のこととかたづけてしまうのは忍びない。
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一昔前、公害訴訟や反ベトナム戦争と共に、ダム建設反対運動が全国広範囲に起こり、新聞紙上を賑わした時代があった。
劇中蜂の巣城紛争が最大級の反対住民運動であったことがよく解ったが、今回の劇の主題は村井國夫扮する室原の闘いの記録ではなく、妻ヨシの生き方であったと思う。故郷の山・村が湖底に沈んでしまう中、運動に参加、支援する住民の高ぶりと不安、室原の死と共に終わった空しさ、1人でも最後まで戦った夫への変わらぬ想い。結局控えめで、報われた人生ではなかったが、現実に忠実に一番強く生き抜いたのはヨシではなかったか?
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個人の生活を守るために大きな組織を相手に闘うことの意味を改めて考えさせられました。
役者さん5人で素晴らしい舞台でした。
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ものすごく大きな頭に響くような音が、何を訴えているのかわからないままにお芝居が進行していきました。戦い続けて、死をもって終結なんて、なんと淋しいものか、虚しい思いが体中に走りました。命と引き換えにダムの建設を反対するその信念は想像を絶する、強さを感じます。そのパワーが舞台から観客に送られて、文字どおりステージと観客席が一体化していることを実感しました。熱のこもった演技の素晴らしさに感動でした。
ご主人を支える奥さんの夫唱婦随を絵に描いたような演技にも好感をもちました。夫の夢をかなえるために、献身的に影で支え続ける姿に胸が温くなりました。決して前に出ることなく、砦に立てこもった主人の世話に毎日通う生活は想像できないことです。
少し声を小さくして、前かがみに歩く姿が余計夫に仕える妻の演技をひきたてて、藤田さんの素晴らしい好演技でした。大拍手です。
観劇をする時、何を楽しみに会場へ足を運ぶだろうか。どんなストーリーかな、役者さんの演技は? あのキャストのセリフが胸にぐっと来て、涙があふれて・・・、登場人物に自分を重ねてなどなど、人それぞれに思いがあると思います。
でも、話し合いをしなければその思いを知ることもなく終わってしまいます。
『今日のお芝居はとても良かったね。』
いつもその程度の会話で終わっています。どんなところが、良かったのかな。もう一歩踏み込んで会話することの大切さをつくづく感じました。夫婦の細やかな愛情の表現が良かった、強い信念を押し通す生き方はすごいなど、いろいろな感想がありますが、十人十色の見方を大切にしていきたいと思っています。
あのすごい音の正体はとくにわからないまま、終わってしまいました。
■ 主役のお二人をはじめ役者の皆さんの迫真の演技にぐいぐいと引き込まれ、劇の終わりには感動の涙があふれていました。福岡出身の私には九州弁もなつかしく、とても良かったです。
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素晴らしかった、の一言です。迫力があり、お芝居に引き込まれました。
舞台上の登場人物はかなりの人数だったにもかかわらず、演者が5人ということに驚きました。
私は、室原さんの生き方には共感出来ませんが、信念を持って最後までやり通す芯の強さはすごいと思いました。
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公共工事の立ち退きはある面、理不尽である。自己犠牲の上に成り立っている主人公室原知幸と、全く同年代の自分。“蜂ノ巣城”闘争劇が蘇りました。
室原知幸を熱演した村井國夫と妻ヨシを好演した藤田弓子は流石の演者でした!!
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ダム建設反対闘争「蜂ノ巣城紛争」に13年余りを費やした室原夫妻と地域の人々。その年月に頭が下がる。鳴門市民劇場初登場のトム・プロジェクトの皆さん、今回の出演はたった5名であるが、「紛争」の場面を大きく表現されていた。自然や故郷を守ることはどういうことなのか考えさせられた。
公演後の交流会には、全員出席して下さり、良かった。出演者の素の部分がうかがえるところが交流会のいいところと思う。
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今回の例会は、ずっと待っていた例会です。そして、お当番もできたらいいなーと思っていました。村井國夫さん藤田弓子さんが出演されていたからです。
冒頭から村井さん演じる室原知幸が早口で長ぜりふを云われていて、さすがプロだなーと感心しました。滑舌がすばらしかったです。藤田弓子さんも妻役をしっかりと演じられていました。影役の三人の方もすばらしい演技でした。あっという間に例会が終わりました。又例会に来てほしいです。
■ ベテラン俳優と若手俳優のエネルギッシュな演技に感服しました。室原知幸というダム反対運動のリーダーが、今の時代に合うかといえば合わないだろうと思いました。しかし、彼の信条・信念には共鳴するところも多くあります。
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私はどちらかと言えば、明るくておもしろい人情味のある作品が好きなので、正直今回の砦は内容が少し重たく感じました。次回は、村井さん藤田さんの夫婦役でコミカルな楽しい内容のお芝居を観てみたいと思いました。
でも今回、目の前でお二人が演じる姿を見ると、さすがベテラン俳優さんでオーラが違っていてステキでした。村井さんの声が少し聞こえにくかったけど・・他の方の声は大きくはっきりしていて、セリフがよく聞こえて、ストーリーの展開がわかりとても良かったです。
区切りごとにドーンという音が響き、人々の心の叫びのように聞こえて心に残りました。
■ 人生をどの様に生きるか、自ら選択し覚悟を決めて貫いていく主人公に共感はできないが、長きに亘り最後の独りとなっても闘い続ける姿には、ただ頭が下がりました。強すぎる炎の様な存在に、寄り添う妻が哀しく胸が苦しくなりました。
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故郷がダムに沈む想いも、水害防止のためのダムが必要な想いも、両方理解が出来るのでどちらも悪くない。とても難しい話でした。
室原さんの言葉にあるように「人の心に配慮した工事でなければいけない」という声を学びました。村井國夫さんの声はすばらしい!!