北京の民家に暮す老夫婦。2019年、天安門事件から30年が経つ節目の年初め、妻は脳腫瘍で余命3ヶ月の宣告を受けた。夫はすでに癌を患っている。老夫婦には思い残すことがあった。それはひとり息子の天安門事件での不可解な死を抱えながら何もせずに生きてきたことへの悔恨だった。人生の終焉に、二人は30年間の苦しみや罪悪感を捨て、息子の死に向き合うことを決意する。余命わずかの身に恐れることは何もない。そして一世一代の目標を立てる。それは事件の起きた6月4日、即ち息子の命日に、あの天安門広場で息子を弔うことだ。人はたったそれだけのことか、というだろうか……。
公演ちらしより
この作品は、2019年香港で初演され、翌年の香港舞台演劇賞で5部門を受賞。しかしその後、香港国家安全維持法が施行され、香港の民主的自由への侵害は深刻になっている。香港の演劇人が彼らの置かれた抑圧の状況を、天安門事件を題材に、その被害者遺族たちと連帯するこ とで、国家に対する抵抗を描いた作品である。2022年、Pカンパニーによって日本初演。その上演成果において小田島雄志翻訳戯曲賞を受賞。
公演ちらしより
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竹下景子 [アイ・バーグマン] |
林次樹 |
小林 (シウラム) |
阿大 (アダイ) |
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小谷俊輔 [文学座] |
松永拓野 [アルファエージェンシー] |
内田龍磨 | 山田健太 |
青年1 | 青年2 | 阿平 (アペン) |
見知らぬ人 (陌生人) |
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吉岡健二 | 千葉綾乃 | 木村愛子 | 秋田遥香 | 池田 楓 | 紙谷宥志 | 河野芽依 |
母親を迎えにきた若者の霊の群れ |
作:莊梅岩 訳:マギー・チャン/石原 燃
演出:松本祐子
美術:杉浦充 衣装:萩野緑 音楽:日高哲英
照明:賀澤礼子 音響:藤平美保子 映像:浦島啓
アクション:渥美博 歌唱指導:片桐雅子 ヘアーメーク:及川英子
舞台監督:大島健司 制作:松井伸子
企画協力:石原燃 企画統括:林 次樹
藍住町総合文化ホール 2025年7月10日(金) 13:30~ 上演時間 約1時間40分(休憩なし) ※約350台の無料駐車場あり(他施設と共用) |
あわぎんホール 7月11日(金) 18:30~ (徳島市民劇場) |