作者より | あらすじ | キャスト | スタッフ | 上演予定 |
樫山文枝さんインタビュー | 色紙 | 感想集 |
高原のペンションに現れた謎の女性
山田太一氏書き下ろしの珠玉作
老いはいくつもの別れを重ねます。
新しい人々の死で周囲との糸が切れて行き、二度と見ることはないと予感しながら景色と別れ、ある日、思い出の置き場所がないような小さな部屋へ移ることになるのも別れのひとつです。
それを「嫌だ」と思った女性がいました。嫌だといっても仕様がない。現実には、他に選択肢はない。
でも「嫌だ」と彼女は「わがまま」を自分に許しました。考えないで、トランクひとつ提げて旅に出たのです。
山田太一
公演ちらしより
山田太一氏 松竹大船撮影所・演出部で7年間助監督をつとめ、65年にフリーの放送作家に。主なテレビドラマ作品に「岸辺のアルバム」「獅子の時代」「早春スケッチブック」「ふぞろいの林檎たち」など。
舞台作品に「ラブ」「日本の面影」などがあり、民藝では「二人の長い影」(2003年)以来2作目。
あらすじ
夫婦(伊藤孝雄・目色ともゑ)と、離婚して戻った娘(中地美佐子)の3人で経営する高原のペンション「林の中のナポリ」。スキー場もなく冬は客足が途絶えてしまうことが悩みです。原因の一つは、どこか陰気で接客の下手な主人の信一で、なるべく調理場に隠れるようにするのでした。
そんなある日の夜、駅へ行った娘が、宿をさがす女性・伊沢かの子(樫山文枝)を連れて帰って来ます。連泊してくれる久々の客に喜ぶ3人ですが、世界中を旅して来たように話すかの子の言葉の裏には何か秘密があるようです。そして、ふと顔を合わせた信一とかの子には、遠い過去の記憶が甦るのでした……
公演ちらしより
伊沢かの子 | 小野寺直子 | 小野寺信一 | 黒崎昭一郎 |
樫山文枝 | 日色ともゑ | 伊藤孝雄 | 神 敏将 |
安藤峰子 | 小野寺清美 | 川野美樹 | 平井るり | 毛利喜江 | 太田夏代 |
有安多佳子 | 中地美佐子 | 大崎さおり | 藤巻るも | 渡辺えりか | 飯野美穂子 |
作…山田太一 演出…丹野郁弓
装置…勝野英雄 照明…前田照夫 衣裳…緒方規矩子
効果…岩田直行 舞台監督…中島裕一郎
鳴門市文化会館 3月21日(土) 夜6:30〜
上演時間 2時間00分 休憩15分を含む ※約250台の無料駐車場あり |
郷土文化会館 3月23日(月) 夜6:30〜 3月24日(火) 昼1:30〜 |
阿南市市民会館 3月20日(金) 夜6:30〜 |
E-mailでのお問い合わせは 鳴門市民劇場ホームページ nrt-geki@mc.pikara.ne.jp まで。