ホーム > これまでの例会 > 朗読劇月光の夏 > 感想集

朗読劇月光の夏

劇団東演公演

鳴門市民劇場2015年7月19日例会 感想集

例会の紹介はこちら

鳴門例会カーテンコール

赤紙一枚で召集され、敵艦までのガソリンと爆弾を抱えて飛んで行かねばならない。弾きたい、最後に思いっきりピアノを弾きたい。絵になりますね。ピアノの音色も良かった。

戦後70年の反省を再確認した内容でした。

私は戦争を知らないのですが、青年が夢、希望を捨て、死に向かって行かなければならない状況がよく分かりました。悔しかったと思い、大変悲しかったです。今は平和です。この平和がずっと続くように願いたいと思います。

私は戦中派とはいえ、未だ低学年でしたが、兄が熱を押して学徒で出征して行った事、その後終戦間近に戦死の公報が入った事等々、この観劇は胸が痛みました。私は、このベートーヴェンの“月光”は大好きな曲です。その曲の流れる中での「朗読劇“月光の夏”」は最も感動した作品でした。今でも大きな余韻が残っています。

今回は妹と一緒に観ましたが、二人共とっても心に響き、感動して帰りました。朗読だけということもあり、想像しながら観るのも、とっても素晴らしいと思いました。

今まで何度も戦争に関する芝居、映画を観、またニュースを見聞きしてきましたが、今回のように最初から最後まで引き込まれたのは初めてでした。涙・涙でした。生き残った隊員のその後や振武寮のことを初めて知りました。政府は安保をどう考えているのだろうか? 私は子や孫を戦争には絶対に行かせたくない。素晴らしい「月光」のピアノ演奏を聴きながら切に思いました。

なんといってもラストのピアノ演奏が心にしみた。また夢を奪い、死んだ者も生き残った者も苦しめる戦争の悲惨さを改めて感じた。知覧に行ったこともあるが、特攻という手段を選んだ若者の想いを考えたい。

ピアノ演奏がとても良かった。

とても良かった!日本人として忘れてはならない出来事。開聞岳を仰ぎに行った時を思い出しました。

参加者の半数が戦争が分かる世代かな? 本当にその厳しさを体験しているのはひと握りと思う。お国のために喜んで死んでいく心境は、若い人たち(戦争を知らない世代)にどれだけ分かってもらえるだろうか。大いに疑問に思う。
  いま、いじめに耐え切れず死を選ぶ子供がいるが、その違いは・・・と思いつつ観劇した。 劇としての「月光の夏」よりも、今回はぐっと迫るものがあった。なぜ? 聴くことに集中することで、考えを深めながら観ることが出来たと思う。ピアノ演奏も素晴らしかった。

それぞれの方の語りから、想像の世界が広がり、いつの間にか引き込まれました。ピアノは、喜びや苦しみ、悲しさや憤りなどが場面によって表現され素晴らしかったです。戦争の悲惨さと平和であることへの感謝を、音色の余韻と共に味わいました。

何年か前に旅した鹿児島の知覧の特攻隊基地の事などを思い浮かべながらの観劇でした。朗読を聴き、感極まったところに絶妙なタイミングでピアノ演奏「月光」の曲が流れてくる。あまりの素晴らしさに感激しました。わたしも70代になった今、時代の流れは早く、ともすれば「平和」の大切さを忘れがちな自分、「月光の夏」を観劇して思い知らされました。

戦争中の物語は、知っているようで知らない事が沢山あると思います。私も戦後生まれなので、子供達、孫達に伝える事はできません。朗読劇により特攻隊と吉岡さんとの悲しい物語を知り、深く聞き入りました。ピアノで、悲しさ、悔しさ、激しさ、心を表現する音色により伝わってきました。最後まで良かったです。また機会があれば、中・高生の人に聞かせて欲しいものですね。希望ですけれど!

キャストの朗読劇も良かったですがピアノの伴奏が心に響きました! とても素晴らしかったです。全身で弾かれているのが、すごく伝わってきました。

私は60歳を過ぎましたが、これまで豊かに(決して贅沢をしたということではなく)暮らしてくることができました。これは、日本人が必死に働いてきたこと、そして戦争をしなかったことによるものだと思っています(戦争があれば、いくら必死に働いても、働いても全て無駄になります)。私が生まれて今日まで、日本が戦争をしなかったことは、何よりも幸せなことです。 私たち大人は、この平和で豊かな日本を、次の世代にバトンタッチしなくてはいけません。それが私たちに課せられている責任です。しかし今、それが危うくなっています。

戦後70年ということで、いろいろ戦争を考える企画がされています。そんな中で、この朗読劇を取り上げたことは良かったと思いました。ただ、人が動くことに慣れているせいか、朗読は少し物足りなさを感じたかな。でもピアノ演奏は、とても素晴らしかったです。

自由に生きれなかった人たち、戦争が憎いです。二度と戦争はしてはならない。

「月光の夏」は何度見ても新たな感動がある良い作品です。今回は「月光」の生演奏がラストにあり、ブラボー! と叫びたくなりました。個人的な感想ですが、第三楽章が最も好き。それから、二度と戦争は嫌です。憲法9条は何としても守りたいです。知覧へも行ってみたくなりました。

戦争を知らない世代が増えている中で、ピアノを通して戦争の悲惨さや当時の人たちの思いを伝えていくことは、とても大切だなと思いました。生のピアノ演奏もとても良かったです。

一人が何役もこなす朗読劇で、あのような劇は初めて観ました。とても良かったです。 いつも夜公演を観てくださっている会員さんが、昼公演のため観られなかったので、とても残念に思いました。

大変よかった。感動しました。

声もよく通り、台詞もよく聞き取れ、久し振りのピアノの音にも感動しました。 私の父は大正生まれで、徴兵検査で甲種合格して、満州へ兵隊として赴いた。兄2人、甥1人、母の弟1人が戦死している。大麻比古神社の秋のお祭は賑やかだが、橋の両側に白い着物を着た傷病兵の人達がアコーディオンとかを弾きながら募金箱を持っていたのを覚えてる方は何人かおられますか?私は恐くて一人で渡れなかったのです。神戸、大阪では日常的でした。母の手を離して地下鉄乗り場への階段を駆け下りたところで4〜5人の傷病兵のうちの一人が義足を付け替えていました。大腿から下が無かったのです。幼い私の目と同じ高さでした。衝撃でした。凍りつきました。「戦争は恐い」と身体に一瞬で刷り込まれたのです。戦争の記録映像を映すテレビ番組を父はよく見ていた。たしか「風雪15年」だったかな?私は小学生になっていたが見たくなかった。 あまり多くを語らなかったが、父も母も戦争は二度とあってはならない、とは言っていた。

感動の舞台だった。ピアノが抜群だった。時々声が聞こえなかったのが残念。

ドイツ館で朗読劇「月光の夏」を観たことがきっかけとなり、鳴門市民劇場に入会しました。今回は2回目だったのと、4月に映画「月光の夏」を上映した(淡路九条の会主催)こともあって、最初よりはやや感動が少なかったですが、それでも感情をこめた朗読は本当に良かったです。ピアノの生演奏も素晴らしかったです。

涙・涙の連続でした。特攻隊員の遺書の朗読は何回も聞きましたが、この度は特に身につまされる思いでした。戦争を体験した人が少なくなった今日、平和への願いを強く訴えていかなければ、と痛感しました。

朗読とピアノ演奏とのコラボが素晴らしかった。 組織の論理の中で、苦杯を嘗めさせられた人々の想いと、若くして命を捧げざるを得なかった若者たちの想いに心を馳せた。わだつみの声は、今もわが心にある。どうもありがとうございました。

「月光」の音楽が今でも心に響き、戦争法案廃案のために頑張って、と言っているように感じました。
  戦後70年の節目であり、安全保障法案で揺れている時期でもあり、切実に平和について考えさせられました。ピアノ演奏もとても良かったです。
  朗読の仕方・発声の仕方が地の文、遺書、劇の部分、役柄によって違い、上手に演じ分けられていて素晴らしかった。「月光」の曲が第一楽章では混沌とした世界に入っていくような、戦争への導入のような感じで、第二楽章ではやや明転した状況に即していて、第三楽章では戦争への怒りと悲しみ、もっと生きたい、家族に会いたいという願いのような響き、まるでベートーヴェンがそのように作曲したかのように胸に強く訴えてきた。 戦争法案が強行採決されようとする今、不戦の決意を改めてかみしめ、若い命をあんな形で失わせないように行動しなければと思った。

戦後70年。戦争をしない平和な日本も安保法の成立で危い気配を感じる。平和、生命の尊さ、戦争の愚かさを感じ、印象に深く残った。

4人の俳優さんの朗読とピアノ演奏、とても贅沢な時を過ごすことができました。そして心よりの感動でした。

朗読劇のイメージが湧きませんでしたが、開始早々感激です。特攻隊出陣最後の想いでのピアノ演奏“月光”は音楽の素養もない自分でも演奏の素晴らしさが分かりました。 死なずに終戦を迎えたのが一番と考えるまで随分時間が必要だろうと思う。何としても生きることが大事。当時は非国民と思われるけど。 最後のピアノ演奏は大変感動し、良かったです! *風間森介の声が小さかった! 前回の「12人の怒れる男たち」が良かっただけに・・。

モノクロの落ち着いた舞台で、テーマも何十年か前の戦争を背景にしてましたが、現代にも繋がり続く人間の永遠の諸々のテーマを感じました。 今回入会してくださった方が、「ピアノ演奏も素晴らしく、大変良かった」と言ってくださって、ホットしました。私もピアノの心地よい音色が耳にとまって、後にも残るように思います。

朗読劇「月光の夏」は、朗読劇+ピアノという組み合わせで、「どのような表現方法なんだろう?」と興味深かったので、とても楽しみにしていました。読み手さんは一人か二人かと思っていたので、「えっ!四人もいるの?」とビックリ!初めてのジャンルというのは全てが新鮮で面白いです。劇中の力強い台詞やシーンに四人が声を合わせるる場面、次々に声を上げる大勢の小学生の台詞など、「ああ、なるほど! こういった表現に四人くらい居るのが丁度いいのか!」と朗読劇の演出に感心しました。ラストのピアノも劇中の色々な人の心情が浮かぶ音色で、もう一度聞きたい!と思える素晴らしい演奏でした。

戦後70年、戦争被災体験を語る人が減る中、「月光の夏」公演は、今一度戦争がかけがえのない命を奪い合い、生き残った者の魂をも傷つけ、「負」しか残らないことを伝達できる一つの方法として意義深い公演だったと思います。 現総理にもぜひ観劇してしてもらいたい思いでした。生のピアノソナタも目を閉じれば当時の方の思いが伝わってきた感じがしました。

戦後70年の夏にふさわしい演題であった。戦争は二度とあってはならない(起こしてはならない)と改めて思った。ピアノが素晴らしかった。知覧記念館は未だ行ってないので訪れたい。

・「戦争を知らない平和な世界で生きている人の中に戦争をしてきた軍国主義が眠っていて、再び戦争を起こす」 というニュアンスの表現が心に残った。法律の立案のことなどが頭に浮かんだ。
・ピアノと共に朗読劇が行われ、音からも言葉からも感情や雰囲気が伝わってくるようでした。 戦争を知らない世代がやるべきことは、戦争のことを考え続けることなのではないかなと感じました。
・愛する者のために犠牲になることが出来る限り,民族は滅びないという表現があったが、これからは「民族」ではなく、「人間」、「地球」単位で考えないと、民族・国同士の争いはなくならないなと考えた。

ドイツ館でも観ていて2度目ですが、今回も良かったです。

「愛するものを、愛する人を守りたい」ということと「愛するものや愛する人を守るために、死にに行く」との間には越えてはいけない大きな大きな川があると思う。「愛するものを、愛する人を守りたい」ことを否定する人はいないだろう。だけど、そのために(そのため、という観念を植え付けられて?)死んじゃいけないんだよ。
  こういう物語で必ず何度も出てくる「愛する人を守るために死にに行く」という台詞には、もちろん胸がいっぱいになり涙をこらえきれませんでしたが、それとは別のところで複雑な、戦慄に近い感情に襲われました。「愛する人を守りたい」というどんな人にも根底には必ず存在する純粋な気持ちにつけこんで「そのためには、死ぬしかない(戦いに行くしかない…でもいいです)」という、正常な精神では到底繋がらない理論をあたかも唯一無二のものであるかのように信じ込ませる環境、それが戦争という魔物だと思います。
  人のまともな精神や感情、判断力を狂わせてしまう戦争。
  もっと怖いのは、気づかないうちに叙々にそうなっていくことや集団心理。いくら牽制してもしすぎることはない問題と思います。
  「愛する人を守るために死に(戦いに)に行く」というのはやはり間違った考えであり「愛する人を守るために」は戦いを除いて何ができるかを死に物狂いでみんなで考える社会が正しいという正常な感覚を絶対に失わないように誓うことが、「月光の夏」でモデルとなったお2人を含めて星の数ほどいる戦争犠牲者の方々への追悼かと思いました。

入場すると携帯電源OFFの看板が、目に焼きついた。よほど苦情がでているか、スタッフの苦労が身にしみてわかりました。だから水際作戦にでていたのですね。
  でももうひとつ看板がいるのでは。いびきOFF!
  今回の舞台は休日のお昼後のご飯を食べた後また暑さに疲れて眠気は最高潮。ましてモノトーンの世界。語りがはじまると睡魔が襲ってきた。スヤスヤといびきをかいて寝ているとなんと飛行機の爆音で目が覚めた。これはなんだ! あの爆音は、観客にこれからクライマックスですよ!目を開けてくださいと教えるようなサインに感じました。語りと演奏だけでしたが、心に訴える舞台だったと思います。月光のピアノソロの演奏に心をうたれた。そして語りも最高潮になり戦争の矛盾差を訴え、鍵盤の音もなにかを訴えるかのような素晴らしい演奏でした。

昨日はピアノの生演奏にゆったりとした時間を過ごすことができ、感謝いたしました。

なかなか良かったと思います。 朗読劇とはどんなものかという思いで鑑賞しましたが、想像以上でした。 ピアノ演奏「月光」も大変良かったです。

朗読は全体的に心理描写や設定の説明が少ないため、予備知識がないと理解が難しい部分があったように思います。
  最後に演奏のみの部分があったのでじっくり演奏を楽しむことができました。

今まで見たなかでは上位に位置する内容と思いました。
  実際にあった実話に基づいたものであること戦争と平和(現在が幸せであること)について考えさせられる劇でした。

戦争にまつわる話というのは、いつ聞いても何を聞いても心が痛みます。
  増してや死ににいかなければばらない特攻隊という任務を与えられた若者たちの心中はいかばかりであっただろうかと思うと涙があふれそうでした。
  死ぬ前に一番好きなピアノが弾きたいとの一心で長い道のりを走ってきた若者。
  戦争さえなければ、この方はすばらしいピアニストになっていたかもわからない・・・
  戦争とはなんと愚かなものでしょうか。
  今、あらためて戦争のない平和な時代に生きていることがいかに幸せなことかをしみじみ感じさせられました。この平和がずっと続きますように・・・と祈らずにはいられません。
  ゴミにされそうなピアノを救った吉岡先生、いろいろあったでしょうがこのエピソードを語ってくださってよかったと思います。また、この劇を観ることでそのような事実があったことを知ることができてよかったと思いました。
  話は替わりますが、劇中での月光の演奏、すばらしかったと思います。楽しませていただきました。
  また、今回朗読劇というものを初めて観劇しましたが、こんな手法もあるんだなと思って新鮮でした。

自分は演劇部で照明をしています。今日の朗読劇を観させていただき、照明や音響、すべてにおいて勉強になりました。色合いや入り方、役者の方の声や演技、すべてが高校演劇とは別物で、話も考えさせられるものでした。役者の方の本気の演技、涙を流しているのを見て私もつられてしまいました。私自身演じることも好きなので、あのような演技がしたいと思っています。私の目標になりました。とてもいい時間を過ごせました。このような催し物に参加させていただき有難うございます。また、このような機会がありましたら是非参加させていただきます。有難うございました。ピアノの演奏も素敵でした。

初めて見ましたが、なかなか面白く迫力があり、とても良かった。また見てみたいです。

ピアノすごかったです。

ゆっくりでとても聞きやすいです。声も大きいです。目線が一定。ピアノよりも声が大きく後ろまで聞こえている。戦争の苦しみ、自分たちの命をかけてまで戦争に出たことの話を初めて聞いて、すごく胸が苦しくなった。ピアノがとても滑らかで、月光を聴いていると感動しました。「天皇のために命を捧げる」このことはすごいと思いました。でも生き残ったからといって、命をおしんでいるとは限らない。もう、人が死ぬという戦争なんて起きて欲しくないです。音響で、どういう場面なのかというところが分かりやすいです。私と同じ歳の人までも戦争に行ったと考えると、胸が張り裂けそうになりました。照明も場面によって、色などでどんな感情なのかが分かる。

鳴門例会カーテンコール
鳴門例会カーテンコール写真は劇団の許可を得て鳴門市民劇場Webページ作成委員が撮影しています。

は中高生の感想文


E-mailでのお問い合わせは、         鳴門市民劇場ホームページ
nrt-geki@mc.pikara.ne.jp
まで。