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歌舞伎ことはじめ+芝浜の革財布

劇団前進座公演

鳴門市民劇場2015年9月17日例会 感想集

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鳴門例会カーテンコール

第一部解説での時を告げる声やいろいろな擬音の工夫、女形の身のこなし、芝居を盛り上げる太鼓や拍子木の使い方等のわかりやすい説明で歌舞伎への理解が深まり、いろいろ想像も膨らませながら二部の情感に満ちた舞台を味わい深く楽しむことができました。

良かったです。家族、人生、人なりの鏡である。物語がいい。

歌舞伎事始めで知っているつもりの事柄を、何も知らなかった事がわかって有意義だった。特に女形を演じる基本姿勢に苦労がしのばれた。地元出身という訳ではないけれど、山崎辰三郎さんが特別良かった。発声といい。身長が高そうだけれど、それを特別な所作で女性らしく小さくみえた。

歌舞伎についての予備知識に乏しい自分にとって,解説と実演を交えながらの第一部「歌舞伎ことはじめ」そして第二部「芝浜の革財布」の世話物の実演と二部構成になっていたのが大変分かり易くて良かった。あっという間の充実した2時間だった。また、女房役を演じていた徳島出身の山崎辰三郎さんの演技に感動した。

お春の機転が素晴らしかった!

大金を手にした亭主の甘えそうになる気持ちを制し自分も共に苦労の道を選んだ女房のお春に「あっぱれ!!」をお贈りしたいと思いました。

はじめの「歌舞伎」についての講座はあとの「芝浜の革財布」を観るのに役立ちました。芝浜・・・楽しく観ました。

「歌舞伎ことはじめ」は、とても分かりやすく、歌舞伎の理解にとても役立ちました。楽しくコンパクトにまとめてくれていました。「芝浜の革財布」は、愛すべき登場人物の熊五郎とお春の情愛が、しみじみと感じられ、余韻がすばらしいラストでした。

これを見るのはニ回目です。心を惹かれたのは山崎辰三郎さん演じるお春が真相を打ち明ける場面です。拾った大金をそのままにしておいては熊五郎がだめになると考えた末の行動だが、夫をだましているという思いも抱えつつの生活でもあり、「おまえさん、おこらないで聞いておくれ。」と打ち明ける場面にはぐっとくるものがありました。

歌舞伎ことはじめで、親しみやすく解説していただき、波の音から浜辺を想像しながら、幕が開く。何倍も「芝浜の革財布」を楽しむ事ができました。

上手!流石、辰三郎徳島の誇り!いろいろな形の夫婦愛があると思うが、賢いお春の強さを感じました。
  “歌舞伎ことはじめ”もバックステージツアーも役にたちますね。

何度も観ている芝居ですが、とても良かったです。どこにでも居るような平凡な魚屋の夫婦の、亭主が拾った大金をめぐり、酔っぱらって、“夢”を見たのだといいくるめ、何もなかった事にして、真面目に働き、やがて幸せな生活が巡ってくるのだが、女房の粋なはからいが“みそ”の話。本県出身の山崎辰三郎の「お春」ということで、余計に親しみを感じた。

「芝浜の革財布」の上演前に“歌舞伎ことはじめ”にて歌舞伎の音楽や立ち廻り、女形などの所作実演と解説をして下さり次の本公演がより楽しめた。おなじみの前進座でまたまた親近感を感じた。徳島県出身の山崎さん出演を含めて、しっかり者の女房のおかげで貧乏暮らしから抜け出る世話物のストーリーもほっこり幸せをもたらした。

カブキことはじめが、新鮮で良かった。
  芝浜は、さすがカブキだけあって、一部大げさな部分もあったが、ハッピーエンドで良かった。商売は人柄だな、という部分をさりげなく見せていた。

歌舞伎ことはじめ、で歌舞伎のノウハウを知り、今まで何となく観ていた舞台、ほんのわずかなしぐさや立ち廻りも見逃すまいと必死になっている自分に驚いた。色々なことを知ったうえで観劇するということはいろんな面で何倍も舞台を楽しむことができると同時に全力投球で演じている役者さんやスタッフの方たちに私達の感動を伝えることができる。

歌舞伎の説明は、大変わかりやすくサークルの人にも好評でした。世話物の方が身近なこともあって、よく知られてる内容で面白かったです。役者さんの熱演が舞台の魅力です。

今回は、お当番だったので、お出迎え、搬入、インタビュー、バックステージツアー、交流会、翌日のお見送りまでフルコースで参加させていただきました。劇団のみなさまのお芝居を作り上げる情熱がすごく伝わってきました。役者さんのことお話の内容をよく知ってから観るお芝居は格別です。バックステージツアーお二人のお話しがとても楽しかったです。お芝居を観ても親近感がわきました。
  交流会、同じテーブルに矢之輔さんが座ってくれてたくさんお話ししてくださいました。インタビューの時は本番前だったので多少の緊張感がありました。本番後のリラックスした感じの交流会はほんとに楽しかったです。

「芝浜の革財布」、確か以前例会になったときには(調べると1998年、鳴門独立前でした!)もうひとつの作品とともに上演されました(ひとつでは短かすぎるため…)。今回はそのスタイルではなく「歌舞伎ことはじめ」なるミニイベント(解説コーナー?)がセットになっていました。このような、「劇」ではないものをみせていただくのは市民劇場では初めてではないかと思うのですが、大成功だったようです。ミニ知識がついたおかげで後段の本番「芝浜」を内容のみならず色々な角度で楽しめたという声がたくさんきかれました(もちろん私もそのひとり)。そしてその“解説”も、こむずかしいものではなくたくさん笑いを巻き起こしてくれる、観客をひきつける手法ですすめられて、歌舞伎役者さんがあんなサービス(?)もできるんだ、というところでも感激しました。
  ひるがえって「芝浜」本編。お話は単純ですが、世話物、粋な江戸っ子言葉の台詞まわしってやっぱり何かすう〜っと心地よく入ってくるもんだなあと久々に自分の“日本人”を感じました。演技もさすが前進座で、堪能できました。

歌舞伎のことを教えていただき、歌舞伎にちょっと興味がわきました。おもしろかったです。

鳴門例会カーテンコール

歌舞伎を生で観たのは初めてでした.「歌舞伎ことはじめ」も歌舞伎を知るには大変役立ち,参考になりました。
  劇も内容がシンプルで楽しく観させて頂きました。

小生は歌舞伎というものをテレビで見たことがあるが、舞台で観たことが無い。
  「歌舞伎は、高学歴で高収入があり、時間とお金に余裕がある人だけが行くもの」と思っておりました。
  だから今日も意味不明な内容で終わってしまうと思いましたが、なんとこんな大衆文化に入り込んでいたなんて!びっくりです。
  小生のような歌舞伎を観た事の無い人たちに細やかに説明していただき大変良くわかりました。なぜ男の人が女性になりきっていたのかも理解できました。
  機会がありましたら、また観たいです。何でもチャレンジして飛び込んで観ないとそんそんですね。
  ただ今回の舞台で残念な事がありました。貧しい魚売りから裕福な問屋の場面が変わる際に設営の準備のためかカーテンが閉まっていた時間が長く感じ取れました。
  そこで簡単なストーリーを弁士が、語っていただければ、もっとよかったのに!残念です。田舎のお芝居はしらけないように座長が工夫していたと思われます。
  今後成長した前進座の舞台を観せていただいたら幸いです

いつもと違い歌舞伎(自分の思っていた歌舞伎とはイメージが違っていましたが)ということで面白かった。
  今回、あわぎんホールでの観劇でしたが、舞台との距離が近く感じられました。

軽快なリズムや除夜の鐘の鳴る中、軽快にストーリーが展開され、内容に引き付けられました。役者さん達の人情が伝わってきました。

おもしろかったです。

落語で人情話として幾度か聞いていましたが、これを前進座が世話物として構成し、噺家さんとは違った、役者さんの熱演で舞台ならではの感動があった。「歌舞伎ことはじめ」についての話は大変興味深く見聞きさせていただきました。

「歌舞伎ことはじめ」が良かった。
  特に山崎辰三郎さんの演技力に拍手喝采。

劇を観ていて、財布を拾ったのは本当に夢だったのかと思っていたら、最後は素晴らしいどんでん返しがありました。「なるほど、こうだったのか」と胸がスッキリしました。劇の前にあった解説はとてもよくわかり、勉強になりました。

「歌舞伎ことはじめ」をしてくださったことで、興味がわき、集中して観ることができました。夫婦の掛け合い、身のこなし、間の取り方などとても素晴らしかったです。サークルの仲間と「今度、ツアーで歌舞伎を観たいね」と話をしています。

歌舞伎鑑賞の初心者として太鼓の叩き方や小道具でいろいろの音を出すという事、歌舞伎には人情物と、時代物があるということを解説して頂いてから「芝浜の革財布」を観ると、すごいなと思い、よく分かりました。
  「芝浜の革財布」は三遊亭円朝さんの十八番で有名ですが今回芝居として、面白く楽しく観ました。教えられることもありました。

「歌舞伎ことはじめ」では、愉快に分かりやすく教えていただき、親しみを持って次の劇を楽しむことができました。特に女形については、日ごろの自らの物腰を省みなくては、と思わされました。芝浜の革財布では夫婦の細かなやりとりを通して心の内が目に見えてきて、心が温かくなりました。
  楽しく、ほのぼのとした時間をすごせたことを、嬉しく思います。

ほぼ夫婦のやりとりだけで話が進んでいくが、笑いあり涙ありでテンポ良くストーリーが展開されていきあっという間に感じました。

最初の解説は、歌舞伎を理解するのに大変良かったです。擬音や花道等々興味深く聞かせてもらいました。
  熊五郎役の藤川矢之輔さんの演技は、さすがベテランという感じでした。そして今回うまいなあと思ったのは女房のお春を演じた山崎辰三郎さんの演技です。女形をみごとに演じていました。

呑んべえの魚屋熊五郎に女房のお春が彼を改心させる意見をくり返しする中で、熊五郎の心が変容していく様を演じている場面に注目をして鑑賞していました。夢か現実かをうまく表現したお春の夫に対する心づかいに心を惹かれました。歌舞伎に取り入れたところが「芝浜の革財布」は、すばらしい作品だと思います。

夫婦愛

一.バックステージツアーが良かった。
  二.わかりやすいストーリーとうまい演技に乾杯。

学生の時、とても綺麗でお嬢様育ちの先輩がデートに誘われた。京都花月へ。帰るなり「ねぇ、落語ってどこで笑えばいいの?」。「ええ・・?!面白いところで笑えばいいんですよ。」と私。「何が面白いのかわからなくって困ったわ。今度誘われたらあなたかわりに行ってね。」ラジオの深夜番組育ち。米朝師匠の「地獄八景」は長いので1週間通しで放送され夜中笑いころげたものだ。原作を読んでしっかり下準備して映画や芝居を見ることをやめている。いきなりドーンと広い舞台や役者を目で観て、耳で聞いて感動したいから。わかりやすく聞きとりやすく見て楽しくしみじみと心にひびき、よかった。

鳴門例会カーテンコール
鳴門例会カーテンコール写真は劇団の許可を得て鳴門市民劇場Webページ作成委員が撮影しています。

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nrt-geki@mc.pikara.ne.jp
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