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真夜中の太陽

劇団民藝公演

2016年1月25日(月)鳴門市民劇場例会

日色ともゑ 『真夜中の太陽』とは ものがたり 配役 スタッフ 上演予定
インタビュー 色紙 感想集

真夜中の太陽

ねえ、みんな私のこと、怒ってる?

どうして?なんで、怒るの?

私だけ生き残っちゃって。

寿命なんて、だーれも、

自分じゃ決められないでしょ。

だって。

みんな、まだやりたいこと

いっぱいあったでしょ?

あったよ。あったぁ!

1944年、運命を分けた音楽室

ただ一人生き残った女学生は――


  もしかしたら私は東京大空襲で死んでいたかもしれません。私は千葉県に疎開し無事でしたが、日本橋の自宅は全焼、、祖母と叔母が亡くなりました。叔母は八ヶ月の身重でした。戦争で死んだ子たちはもっと生きたかったし、やりたいことがいっぱいあったはず。その思いを私たちがコツコツとつなぐことで未来を開いていきたいと思っています。

日色ともゑ
公演ちらしより


  『真夜中の太陽』は、谷山浩子さんの同タイトル曲をモチーフに工藤千夏さんが自由に舞台化、2009年に初演されました。13年、新たに民藝バージョンとして上演。癒されることのない戦争の痛みと未来への希望を幻想的に描いて、大きな反響を呼びました。11人の女学生役を演じた新人女優のみずみずしい演技も話題に。多くの期待の声に応えて、このたび待望の全国公演が新配役で実現しました。

公演ちらしより


ものがたり

  太平洋戦争末期、ミッション系の女学生たちが音楽室で空襲に遭います。女学生たちは防空壕に避難しようとするのですが、「防空壕に入っちゃダメ!」と叫ぶ女学生がいました。その女学生はよく見るとおばあちゃんでした。彼女は「真夜中の太陽」の楽譜を音楽室に取りに戻ったため一人生き残った女学生(日色ともゑ)で、防空壕の中で亡くなった友だちを助けようと、70年のときをへてふたたびあの日に還ってきたのでした――

公演ちらしより

2013年初演の感想より

◎とても感動しました。女学生が夢や希望もたち切られたことが何とも痛ましい。生きていればいろんなことができただろうに。涙がとまりませんでした。

◎空襲で一人生き残った負い目。私は大震災のことを思いました。途中までしか歌えなかった歌が最後にフルコーラスで聴けたのは感動ものでした。

◎戦時中、毎日明日も無事に生きていられますようにと祈っておりました。澄んだ音楽、若い人の力。どんなときにも青春有り希望もあると思いました。

◎素晴らしい公演でした。音楽にひきこまれ、ひと声セリフを聞いた瞬間から、こころの底までとどき響き、終わりにはずーっと泣いていました。

公演ちらしより

配役

日色ともゑ 森田咲子 八木橋里紗 藤巻るも 長木 彩
日色ともゑ 森田咲子 八木橋里紗 藤巻るも 長木 彩
ハツエ
白鶴高等女学院4年生
現代では80代
アキ
同級生
ユキ
同級生
現代ではハツエの孫
トミコ
同級生
ミツ
同級生
         
野田香保里 水野明子 加塩まり亜 金井由妃 平山晴加
野田香保里 水野明子 加塩まり亜 金井由妃 平山晴加
サト
同級生
フミヨ
同級生
サチ
同級生
ヨシエ
同級生
キヌコ
同級生
         
高木理加 神保有輝美 石巻美香 神 敏将 平松敬綱
高木理加 神保有輝美 石巻美香 神 敏将 平松敬綱
アツコ
同級生
カズコ
同級生
山岸タカコ
古典教師
現代ではハツエの息子の嫁
英語教師 数学教師

スタッフ

原案・音楽:谷山浩子
作:工藤千夏  演出:武田弘一郎
装置:松岡 泉  照明:前田照夫
衣裳:緒方規矩子  効果:岩田直行


上演予定

 鳴門市文化会館

 2016年1月25日(月) 夜6:30〜

 上演時間 約1時間25分(休憩なし)

 ※約250台の無料駐車場あり

 あわぎんホール

 1月26日(火) 夜6:30〜

 1月27日(水) 昼1:30〜

 (徳島市民劇場)


E-mailでのお問い合わせは           鳴門市民劇場ホームページ
nrt-geki@mc.pikara.ne.jp
まで。