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「ブンナよ、木からおりてこい」ロビー交流会
〜佐野美幸(姥蛙)、名取幸政(物識り)、石母田史朗(ヘビ)、逢笠恵祐(ブンナ)、大塚仁志(ネズミ)、佐藤祐四(老蛙)さんを囲んで〜
2016年7月10日(日)21:10〜21:30
- 司会
- 本日はおつかれさまでした。では制作の方にご紹介いただきます。
- 制作
- では最初にブンナ役の逢笠から。
- 逢笠
- 本日はありがとうございました。また、今回、前例会クリア、おめでとうございます。昨夜は少し小さ目の会場でしたが、今日は広くて、かなり違いました。でも皆様の気持ちが伝わってきて楽しかったです。外を通って会場の上から登場するところがあったのですが、遠くて…(笑)やっと間に合った感じです。そういった意味でも思い出深い場所になりました。ありがとうございました。
- 制作
- では次にヘビ役の石母田です。
- 石母田
- ありがとうございました。僕は四国も鳴門も初めてです。今回は東北から始まって、関越を回ってきて…。1週間前に四国にやってきて、ノリノリでやっています。ヘビなんですが、あの身体の模様をネズミ君に見せて「どう?」と聞くところ、あそこはちょっと阿波踊り風にしてみました(拍手)。そんな感じでとても楽しくやっています。それも皆様のおかげ。嬉しく思っています。来年もまた中国をひかえていて…。がんばります。
- 制作
- では姥蛙役の佐野に。
- 佐野
- 最後は目がつぶれたおばあちゃん蛙をやりました。私は40歳代後半で、まだ「おばあちゃん」というほどではないのですが、役作りをがんばっています。5月下旬に東北からスタートして、その後ちょっとだけ東京に帰って次は新潟や群馬などの関越に1週間くらい。その後またちょっと東京に戻ってそれから飛行機で四国に来ました。ずっと毎日同じメンバーで過ごしているので、励まし合いながらやってます。いいチームワークができていて気分が高まっています。鳴門は2回目。13年前に「見よ、飛行機の高く飛べるを」で来ているんです。すだちとか、美味しいなと思っていて、今回も100%果汁が美味しかった。教えてもらって鳴門うどんも食べにいきました。これも美味しかったです。
- 制作
- では次はネズミ役の大塚です。
- 大塚
- 2010年に「赤シャツ」という作品で来ています。山嵐役でした。鳴門といえば大井食堂のうどんですね。つゆまで美味しかった。それから四国の女性は皆笑顔でとても元気という印象があります。四国は女性でもっているのではありませんか?(笑)昨日は徳島の公演で、近くの公園で阿波踊りの練習をしているのを見学し、若いもんとちょっと加わったりもしました。今日はみなさん集中して観てくださり、楽しかったです。
- 制作
- 次は老蛙の佐藤です。
- 佐藤
- 今日は日曜日で慌ただしい中ありがとうございました。昨日徳島の人に「鳴門の会員さんはどう?」ときくと「鳴門は熱狂的ですよ」と言われました(笑)。そのとおり!?ここだけの話ですが、昨日よりも今日の方がよかったです(笑)でも、明日はもっといいかと(笑)。
- 制作
- 最後は物識り役の名取です。
- 名取
- 去年は高畑 淳子の「をんな善哉」で和菓子屋のしげさん役で来ました。今日はクリアというプレゼントをいただきました。何も知らないのに「物識り」役。次回は何の役なのかなと。次回はまた全然違ってモテる役かなとか(笑)。前回は寒い1月、今回は暑い7月、次は春か秋に来たいですね。
- 司会
- ではみなさん、時間が短いですのでどんどん質問をお願いします。
- 子供
- 全部で何人いるんですか?
- 逢笠
- 役者さんは14人、そのほかに、照明の人とか音響の人とか全部入れると29人です
- 佐藤
- (子供さんに)今日はどうだった? 年は?
- 子供
- 4年生。
- 佐藤
- 隣は、お姉ちゃん?何年生?
- 子供
- 6年生。面白かったです。
- 佐藤
- どこが面白かった?わかった?
- 子供
- わかった。全部面白かった。
- 会員
- 非常にいい舞台でした。自分のサークルもいっぱい入ってよかった。みなさんに、どのくらいの年数やってらっしゃるのかおききしたいです。
- 佐藤
- 私は今61歳で…。24歳で入ったので36年ですね。
- 大塚
- 26年です。
- 逢笠
- 9年です。
- 石母田
- 42歳でして、1996年に入っているので20年ですか。
- 名取
- 53年です(拍手)。
- 佐野
- 25歳からなので23年。私、申年です。
- 会員
- みなさん、動きが素晴らしいと思いました。普段から何かやっていらっしゃるのでしょうか。
- 逢笠
- フラメンコをやっています。
- 名取
- 私は社交ダンス。
- 佐野
- 日舞ですね、花柳流です。
- 佐藤
- その他…は、何もやってないんですね(笑)。あ、たまにヒップホップダンスとかを。
- 佐野
- みんな色々やっているんですが…。ブンナの稽古、普通は1ヵ月前くらいから始めるのですが、今回は同じだったので開始は10日くらい前、で、その稽古が始まったら、蛙だのネズミだの、そういう動きのウォーミングアップを開始します。
- 会員
- 最初に蛙がたんぼで鳴いている声や動き、上手でした。どのようにして工夫されたのでしょうか。
- 佐藤
- 稽古のときに、水槽に(蛙を)飼って観察したり、映像でみたり…ですかね。その成果? のどがこんなに動くのですよ(見せてくれる)。(驚く声)でも蛙ってメスは鳴かないんですよね(驚く声)。オスが、求愛のために鳴いているんです。あ、これ言うと明日から鳴けなくなるか(笑)。
- 会員
- 今年1番の劇でした(役者さんから拍手)。主役のブンナ以外のみなさんもそれぞれにすごくインパクトがあったと思います。また、この作品は、長年の間に演出が変わっているとも聞きましたが、回り舞台とかシャボン玉とばしとか、いずれも素晴らしかったのですが、ずっと同じなんでしょうか。
- 佐藤
- シャボン玉とばしは、時々やってる感じかな。回り舞台は今回が初めてです。
- 会員
- 入会して1年とちょっとです。毎回、観ていてちょっと眠くなることがあるんですが、今日は寝ませんでした(大拍手)。今回、農薬の話が出てきたんですけど、鳴門にはコウノトリが住みついているんです。蛙やヘビは狙われるのかもしれませんが…今日の芝居に「農薬の無い鳴門に行こうよ」というのを入れてほしかったと思いました。アドリブなどは?
- 石母田
- ヘビがとぐろを巻くところ、鳴門では「鳴門の渦潮のように巻く」というアドリブをちょっと考えたのですが(やらなかったです)(笑)。
- 会員
- いつも青年座のお芝居は熱が入って観ます。今回も緊張して観ました。輪廻転生や命の流れが感じられて味がある作品と思いました。若くて元気がある劇団ですが、いつも(観るたび)メンバーが変わっているような感じがします。何人くらいいるのでしょうか。
- 佐藤
- 今、140人くらいかな。作品も多くて今年だけで10本くらい。
- 大塚
- 今年4本に関わってます。青年座のものは3本ですが。
- 佐藤
- 入ったときには青年だったけども今は老年(笑)。
- 会員
- 海外公演もしているとききました。この作品は海外でも受け入れられるのでしょうか。
- 佐藤
- 中国に行ったとき、北京で、2000人くらいのホールでしたが超満員。中国現地の役者さんが同時通訳をしてくれて、儒教の国ではありますが、意味はほとんど通じたと思います。そもそも原作者の水上 勉が中国で有名なんですよ。あと、ロシアでロシア人を使ってやったこともありましたが、そのときには、「和尚さん」が「牧師さん」になってしまうんですけど、分かりづらかったかもしれません。
- 大塚
- ニューヨークでもやりました。命が輪廻転生、まわっているという考えは東洋のもので、「いただきます」と言って食べるのも東洋だから…そういう感覚がない西洋では何か新鮮なものに感じたようでした。
- 子供
- ブンナは何歳ですか?
- 逢笠
- 原作ではだいぶ小さい子ですね。
- 大塚
- この劇の中では中学生くらいかな。元の話ではもっと小さく小学生くらい。
- 会員
- 木の上、鳶の餌場では、みなさん飛んだり跳ねたりでした。特に雀さんなどはひざから落ちたりしていましたが、大丈夫なんでしょうか。
- 大塚
- それなりに…プロテクターを付けたりして工夫はしています。でも痛いときもありますよ。だけど役柄、設定が、怪我をしているということなんで、実際、そのまま痛がっていることも(笑)。どういう風に落ちたりすればいいのか、だいたいわかっていて、テクニックでカバーしているということも、もちろん、あります。
- 会員
- 子どもが演劇に興味があるんです。私は図工や音楽やあまり得意ではなかったのですが。皆様どのようなきっかけで演劇を始められましたか?
- 佐藤
- 私の場合、よく聞かれるんですけど、「親孝行だった」と言っています。小学校1年で浦島太郎の役があたり、初恋の女の子が乙姫役で…。そのときに、父母が衣装を作ってくれ、すごく喜んでくれたんです。で、これは親孝行になるのだと思って(笑)、中学高校は演劇部。大学も、4年行くのはもったいないので演劇学校に入って、その後青年座の養成所です。でも、この道が親孝行と思ったのは思い違いだったですね(笑)。たくさん心配をかけたので…。もう両親ともに他界しましたが。
- 司会
- 皆様、どうもありがとうございました。では時間にもなりましたのでこのへんで。このあと記念撮影をしましょう。
E-mailでのお問い合わせは 鳴門市民劇場ホームページ
nrt-geki@mc.pikara.ne.jp
まで。