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銀の滴 降る降る まわりに

-首里1945-

劇団文化座公演

2019年12月4日(水)鳴門市民劇場例会


「銀の滴 降る降る まわりに」ちらし

~「銀の滴 降る降る まわりに」~

知里幸惠氏編訳による『アイヌ神謡集』中に、<梟(フクロウ)の神の自ら歌った謡>として

「銀の滴 降る降る まわりに

金の滴 降る降る まわりに」と出てくる。

公演ちらしより


ものがたり

軍属として炊事兵となった、銃を持たない人間たちの沖縄戦。

アイヌや沖縄の人間も含めて構成された日本の兵士たち。

それぞれに偏見を抱え、いがみ合い、喧嘩しながら食料を調達し、調理が始まる。

足りない食糧、激しくなる米軍の攻撃。

いつまでもいがみ合っていては生き残れない。

嫌でも手を組むしかないのだ。

ぎこちなく差し出された手と手が、やがて……

公演ちらしより


背景

戦後、沖縄の激戦地跡に建てられた一基の慰霊塔。「南北之塔」と名付けられたその塔の側面には アイヌ語で<キムンウタリ(山の同胞)>と刻まれました。

アイヌと沖縄。それぞれが歴史の流れに翻弄され、差別されてきました。

そんな日本の最北と最南の民が戦争という極限状況の中で図らずも出会います。

沖縄は戦場となり、アイヌは「日本軍」の盾として戦場に送り込まれたのです。

公演ちらしより


感想

・ぎりぎりの精神状態の中でも他人の事を思いやれる懐の深い沖縄のおじいやおばあ、小隊長の優しさ、 厳しい生活の中での救いでした。そしてこの役を見事に演じていた愛さんをはじめとする役者さん、 沖縄とアイヌの人たちが抱えていた人種差別、どの部分を切り取っても深く心に残る作品でした。

・大変良い作品でした。二等国民といわれ、差別されたアイヌ人と沖縄人。同じ日本軍の中に差別があったという事実を知りました。戦争をテーマにした作品はいくつも見ましたが、心に残る作品です。たくさんの尊い命を犠牲に得た、今の平和な日本が、これからも続くように願ってやみません。

・観終わって「難しい主題をよくも上手に構成したものだ」とまず思った。それは、悲惨な戦場、しかし、そこにも存在した差別、迫り来る危機の中での土地の人々の暖かい人情、これらが実に緻密な織物を見るように演出されていたからである。今は六十余年前の戦争を知らない人も多くなりつつある。そしてアイヌの人、沖縄の人々に対する差別のあったことも。しかし、いわゆる「差別」は今もいろいろな形である。それも反省しなければならない。戦争の悲惨さを知ることと同時に。(女性)

・すばらしい舞台でした。人間の弱さ、みにくさ、そして優しさ、いろいろな事が胸にぐっと きました。(50代・女性)

・歴史をひもとけば、あるいはそうまでしなくても、知識としては承知している沖縄とアイヌの人々の、 過去形にはできないつらい歴史。その事実を、異なる言葉の遭遇を通して描いたこの舞台を観て、安易に「日本」とくくるわけにはいかない、重い歴史の背景を再認識しました。最後に飛ばそうとした竹とんぼ、それぞれの登場人物の叶えられなかった願いの象徴のようで、切ない幕切れでした。(60代女性)

公演ちらしより


キャスト

佐々木愛 阿部勉 米山実 沖永正志
佐々木愛 阿部勉 米山実 沖永正志
与那城イト 与那城義之 小野寺和己 田上進
       
白幡大介 春稀貴裕 皆川和彦 藤原章寛
白幡大介 春稀貴裕 皆川和彦 藤原章寛
岡村勝治 中里幸吉 冨田栄吉 高山治
       
筆内政敏 斉藤直樹 大山美咲 萩原佳央里
筆内政敏 斉藤直樹 大山美咲 萩原佳央里
南豊作 香坂春幸 玉城マツ 知念幸子
       
柴田真佑      
柴田真佑      
冨田和美(声)      

スタッフ

作:杉浦久幸 演出:黒岩亮

美術:柴田秀子 照明:桜井真澄 音響:高橋巖

衣裳:首藤美恵 舞台監督 :鳴海宏明 沖縄言葉指導:前原弘道

三線指導:持田明美 制作:中山博実


上演予定

 鳴門市文化会館

 2019年12月4日(水) 夜6:30~

 上演時間 約2時間5分(休憩15分含む) 

  ※約250台の無料駐車場あり

 あわぎんホール

 12月2日(月) 夜6:30~

 12月3日(火) 昼1:30~

 (徳島市民劇場)

徳島県民文化ロゴマーク

E-mailでのお問い合わせは、         鳴門市民劇場ホームページ
nrt-geki@mc.pikara.ne.jp
まで。