舞台は地方都市の繁華街のはずれにぽつんとある、廃館間際の映画館「新星劇場」。
行き場のない人たちのたまり場なのだろうか、後ろめたさを引き摺りながら生きている人たちがいる。
館主は安田均。取り壊しが差し迫る中、映一の友人・菅原太一が、東京から後片付けを手伝いにやって来ている。
先代の映画館主・安田善蔵は、亡き妻と映一の弟・映都の思い出が染み付いているこの劇場を愛おしみながら同じような話を繰り返す。
映画館の従業員・浜田福子は、次の就職に向けて活動中。近所に住んでいる佐々木須美江は、まだ一度もここで映画を見たことがない。映写技師・大野 守は、安田家と深い関わり がある謎の人物。
それぞれが、切なさと輝かしさを湛えながら生きている。
――最終上映まであと数日。
初演パンフレットより
清水明彦 | 柳橋朋典 | 鵜澤秀行 | 頼経明子 |
安田 均 | 安田映一 | 安田善三 | 浜田福子 |
名越志保 | 木津誠之 | 山森大輔 | 川合燿祐 |
佐々木須美江 | 菅原太一 | 大野 守 | 映画館に 来る客 |
作:鄭義信 演出:松本祐子
美術:乘峯雅寛 照明:金英秀
音響効果:藤平美保子 衣裳:山下和美
舞台監督:岡野浩之 演出補:所奏
制作:友谷達之
鳴門市文化会館 2020年9月5日(土) 夜6:30~ 上演時間 約2時間00分(幕間15分含む) ※約250台の無料駐車場あり |
あわぎんホール 7月10日(金) 夜6:30~ 7月11日(土) 昼1:30~ (徳島市民劇場) |