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出番を待ちながら

Waiting in The Wings

木山事務所公演

2008年3月24日(月)鳴門市民劇場例会

あらすじ 解説 プロデューサーより キャスト スタッフ 上演予定  
川口敦子さんインタビュー 色紙 感想集


「出番を待ちながら」ちらし表
輝いて 日暮れて
さあ これから・・・・明日
舞台写真1

あらすじ

  現役を引退した60才以上の女優たちが慈善(老人)ホームに入り、そこでの悲喜こもごもの生態を描いたウェルメイド・プレイの傑作。それぞれが舞台や映画で活躍した人びとだが、今もなお現役の頃の“地位”や“愛憎”を引きずっているので、全員がウマが合うということにはならない。特にロッタとメイの二人はかつての大スター同士で、プライベートな男性関係もからんで口もきかない有様。その他の人びとも実生活の苦労が浮き彫りになったり、認知症が始まったり、彼女たちの晩年の人生と観客の人生とが重なり合う。そんな生活の中にも、得意の歌や踊りが飛び出して、喜び合い、励まし合いながら、決意を持って生きていく。

長野演鑑連作品資料集より引用
初演の舞台写真

解説

  名匠ノエル・カワードの最新作で、1999年12月ニューヨークにて上演。ローレン・バコールとローズマリー・ハリスの二大女優の出演で話題になった。この舞台を見た複数の日本の演劇人から日本の上演を期待されていたが、木山事務所では06年4月に初演し、好評をいただいた。かつて華やかに活躍していたが、今は老いてホームに入所してきた女優たちのドラマなので、日本演劇界から個性的な老(年輩の)女優を配役。彼女たちの実際の人生と、それぞれの役の人生とがせめぎ合う、かなり露骨なものがたり。テーマは普遍的な「晩年の人生とは?」。

長野演鑑連作品資料集より引用


旅路の果てに・・・・

  かねがね日本の新劇を支えてこられた、年輩の俳優さんを中心にした舞台を作りたいと思 っていましたが、ついに2006年4月(本邦初演)に、その夢がかないました。このたび再演がで きるのは、この作品を実感をもって演じられた出演者諸嬢の奮斗のおかげです。

  ノエル・カワード(1899〜1973)の戯曲は、地元のイギリスはもとより、ニューヨーク他 世界各地で上演されていて、日本でも『花粉熱』『私生活』『陽気な幽霊』などで知られていま す。木山事務所では1987年に『逢びき』を上演しています。

  『出番を待ちながら』はかって名を成し、引退した女優専門の慈善(養老)ホームが舞台に なっています。それぞれが、のっぴきならない実人生の困難をかかえながらも、現役時代のミュ ージカルの歌を歌ったり踊り出したり、時には皮肉なユーモラスなやりとりがあったり。

  原題『Waiting in The Wings』のウイングスはホームの名前ですが、「舞台の袖」の意味も あるので、『出番を待ちながら』という邦題は、切実な現実を内包しています。

  黄昏(たそがれ)の中で、誇り、愛憎、悲しさをまるごとかかえ、ときには自己主張しながらも、励まし 合って生きていく姿は、現在の私たちのものでもあります。“人生捨てたものではない”と、そっ と涙するかもしれません。

  末木利文演出は、新劇の良き歴史を刻む俳優たちへのオマージュをこめて、人生最終章の哀 歓を、さざめく笑いの中に紡ぎ出します。

(製作・木山潔)

  1960年ロンドン(デューク・オブ・コークス劇場)初演。カワード生誕100年を記念して、1999 年から2000年にかけてニューヨーク(ユージン・オニール劇場)で、ローレン・バコール(ロック役)、ローズ マリー・ハリス(メイ役)らで上演。

公演ちらしより
初演の舞台写真


キャスト

慈善ホーム「ザ・ウィングス」の入居者
川口敦子 新井 純 加藤土代子 北村昌子
ロッタ・ベインブリッジ メイ・ダベンポート デァドリー・オマレイ コーラ・クラーク
川口敦子
(俳優座)
新井 純
(フリー)
加藤土代子
(ミズキ事務所)
北村昌子
(昴)
 
高山真樹 大方斐紗子 堀内美希  
サリータ・マートル
トプシー・バスカビル
二役
モード・メルローズ ボニータ・ベイグレイブ  
高山真樹
(俳優座)
大方斐紗子
(現代制作舎)
堀内美希
(フリー)
 
慈善ホームに係わる人びと
荘司 肇 吉野悠我 水野ゆふ 磯貝 誠
オズグッド・ミーカー
(老人)
アラン・ベネット
(ロッタの息子)
シルビア・アーチバルド
(院長)
ペリー・ラスコー
(秘書)
荘司 肇
(俳優座)
吉野悠我
(木山事務所)
水野ゆふ
(木山事務所)
磯貝 誠
(木山事務所)
 
木村万里 千葉綾乃 宮内宏道 木村愛子
ゼルダ・フェンウィック
(ジャーナリスト)
ドラ
(ロッタの付き人)
ドクター・ジェバンス
(医者)
ドリーン
(メイド)
木村万里
(木山事務所)
千葉綾乃
(木山事務所)
宮内宏道
(木山事務所)
木村愛子
(木山事務所)

スタッフ

作…ノエル・カワード
訳…高橋知伽江  演出…末木利文

美術…石井みつる  音楽…古賀義弥  照明…森脇清治
音響…小山田昭  衣裳…加納豊美  振付…仲田幸代
舞台監督…小笠原響  制作…松井伸子

製作…木山 潔


上演予定

 鳴門市文化会館

 3月24日(月) 夜6:30〜

 上演時間 2時間30分(1幕65分休憩15分2幕70分)

 ※約250台の無料駐車場あり
  2006年4月より台数減    

 郷土文化会館

3月21日(金) 夜6:30〜

3月22日(土) 昼1:30〜

 阿南市市民会館

3月23日(日) 夜6:30〜


E-mailでのお問い合わせは        鳴門市民劇場ホームページ
nrt-geki@mc.pikara.ne.jp
まで。