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『新・裸の大将放浪記』誕生
米倉斉加年私の師、宇野重吉演出の『裸の大将放浪記』は、「マサカネ、雁之助さんに来てもらって、うちで『裸の大将』出来ないか。」と言う話から、誕生した。
〈新・市民劇〉と銘打ったこの公演は全国に大きな反響を巻き起こした。
宇野先生が亡くなられたとき、芦屋雁之助さんからこんな申し出が私にあった。
「私が力になれるならいつでも喜んで『裸の大将放浪記』の民藝公演に協力しますよ。」雁之助師匠が亡くなられたとき、師匠のあの言葉を思い出した。
私は小雁さんに申し出た「もし私が力になれるなら、なんでもお手伝いします。『裸の大将』は兄上が弟さんに託した大いなる遺産です。それは兄弟を越えた、生涯自分を支えてきた相方に残した感謝の遺産であり、小雁さんにしか出来ない役です。そして小雁さんにだけ許される芝居です。」
小雁さんの『新・裸の大将放浪記』が誕生した。
芝居の始まり、ファーストステージは師宇野重吉について全国の旅公演からでした。
そして、いま、ラスト\ステージ人生の最終章を、仲間と共に私は全国の旅回りで生きたいと思っております━━
舞台の完成は観客の目によって仕上がります。
いい芝居はいい観客が創り上げる。私は本当の観手を求めて旅に出る━━
いい芝居とは
観る人、創る人の生きる喜び、哀しみ、怒り、楽しみが━━それぞれの人生がそれぞれの心の中に燃え上がる━━
それが現実で生きる力となる。
そんな舞台をもって旅に出る━━
公演ちらしより
ご挨拶
芦屋小雁ボクが「裸の大将」を引き継ごうと思った理由は、大きく分けたら二つあります。一つ目は、ボクたちの育った昭和の時代は、戦争もあったし、貧乏もあったけど、人の心は今よりもっと豊かやったし、人情溢れる山下清さんの生きた時代を、またそんな日本があったことを皆さんに忘れて欲しくなかったからです。
二つ目は、20世紀は雁之助、21世紀はとりあえずボクでスタートしますから、この先ずっと「裸の大将」は水戸黄門のように続けていって欲しいと思ったからです。22世紀の人にも昭和の良き時代を知ってて欲しいのです……
公演ちらしより
あらすじ
太平洋戦争下、山下清は放浪の旅に出る。とある田舎町の駅で清は、盲目の少女と出逢う。そして少女の勤め先、軍国食堂で清はしばらく働くことになった。放浪の旅に出る前の清は、八幡学園という養護施設にいた。八幡学園では、陶工や木工などを学習していた。清はその中でも、絵に興味を示し、驚くべき才能を発揮していた。突然姿を消してしまった清を心配した園長の馬宮先生は、清をようやく探しあて迎えにやって来た。清は徴兵検査を受けなくてはならなかったのである。しかし清は見事に検査を落第する。
そして清は絵の世界に没頭する。
戦後、山下清は有名な画家になった。放浪の旅は終わっていた。「放浪の天才画家」「日本のゴッホ」そんな敬称が放浪の旅を愛した山下清には、随分重たいものだった。
いつも純粋に真実を見据えた山下清画伯の心にほ、どんな想いが渦巻いていたのか。
そして旅の終わりにあったものとは…。
公演ちらしより
山下 清 | 馬宮先生 | 南田吉太郎 (食堂のご主人) |
南田露子 (食堂のおかみさん) |
銀玉(易者) |
芦屋小雁 | おりも政夫 | 島田順司 | 西崎 緑 | 米倉斉加年 |
松子 | 駅員/中尉 | 亀吉/下士官 | 米造/衛生兵 | 巡査 |
津田美保 | 貞永 淳 | 内田潤一郎 | 府川文吾 | 山梨光國 |
小谷/上等兵 | 石川/上等兵 | 山下源造 (清の弟) |
母 | 通行人/お手伝いさん |
井上 剛 | 永野和宏 | 上野日呂登 | 溝口貴子 | 吉田理江 |
通行人 | 通行人 | 新聞記者 | カメラマン坂田 | 旅行者/通行人 |
朱伽 | 釘崎順治 | 青山恵子 | ブライアン・ムリー | 尾鼻 隆 |
原作:山下清 作:藤本義一 脚本:米倉斉加年 芦屋小雁 演出:米倉斉加年
美術:内田喜三男 照明:松島勉 音楽:田村洋 小野尊由 効果:岩田直行 衣裳:金田正子
制作:釘崎康治 西部寛子 運輸:榧野明 演出助手:尾鼻隆 上野日呂登 美術衣裳助手:米倉加乃
鳴門市文化会館 2010年11月26日(金) 夜6:30〜
上演時間 2時間35分 (休憩15分を含む) ※約250台の無料駐車場あり |
あわぎんホール 12月 7日(火) 夜6:30〜 12月 8日(水) 昼1:30〜 |
阿南市市民会館 11月27日(土) 夜6:30〜 |
E-mailでのお問い合わせは 鳴門市民劇場ホームページ nrt-geki@mc.pikara.ne.jp まで。