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夢千代日記

劇団前進座公演

2013年3月15日(金)鳴門市民劇場例会

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「夢千代日記」ちらし表

山あいの温泉町……
置屋の女将、夢千代と
心を寄せ合って
生きる女たちが織りなす
――人間模様

宿命に目を逸らさず“たたかう夢千代”

舞台写真1

「夢千代日記」は、NHKドラマ人間模様として、1981年と翌年、さらに「新・夢千代日記」として1984年に放映されました。吉永小百合さんが、胎内被曝者として、しかも人生の吹き溜まりのような温泉町の芸者で登場したことが、視聴者を魅了しました。

前進座による舞台版は、2010年秋に東京で初演。テレビシリーズから舞台にふさわしいエピソードを組み上げて新たに劇化しました。胎内被曝という重いテーマを内在させながらも人々の明るく強く生きる姿を映し出しています。三味線、踊り、唄、そして、旅回り一座など、前進座女優陣ならではの芸も存分にお楽しみ下さい。

公演ちらしより

≪ものがたり≫

舞台写真3

山陰の山あい、余部(あまるべ)鉄橋を越えたあたりの、忘れられたような町・湯の里温泉。《はる家》はその町の小さな置屋である。そこには、芸者の菊奴や金魚、賄いのスミといった、哀しい過去や心に傷を負った女たちが肩を寄せ合うように暮らしていた。亡き母の跡を継いだ《はる家》の女将・夢千代は、いつも自分のことより周りのことを気遣いながら生きてきたのだが、その身体は病に蝕まれていた。

その《はる家》に見知らぬ男が迷い込んで来た。彼は、まったく記憶を失っていたのである。そして何時しか、過去を捨て夢千代のいるこの町で暮らすことを望むようになる。そんな折り、神戸から、山陰に進出しようとするヤクザの沼田らが入ってくる。ところが、沼田はあの広島のピカの日に、夢千代の母に助けられていた……。

もう少し広島での母のことを知りたい。そして自分の過去から逃げてはいけないと夢千代は思うのであった。一方、見知らぬ男の過去とは――。

公演ちらしより






初演の感想より

「あと一年しか」ではなく「あと一年も生きられる」といったせりふから生きていることの意味を考えさせられた。よりよく生きる。歩いて、また休んでまた歩いて、自分らしくいろいろな人と会い、進んでいきたい。

テレビで見た夢千代日記では味わえない体当たり的演技に感動しました。また、忘れかけようとしている原爆の悲惨さを、もっと多くの人に知っていただく良い機会だと思いました。胸にじーんと来るものを抑えられず、思わず涙してしまいました。

日木の伝統文化としての芸者の日本舞踊、民謡、地方を巡る大衆演劇など劇中劇のようなおもしろい味もあり、処々に明るい笑いを呼ぶ場面もあり、底を流れる重いテーマと対照的で効果的でした。回を重ねる中で一層磨きをかけ、若い人たちに訴えかけ引き込んでいくものに。

公演ちらしより
舞台写真2

出演者

今村文美 西川かずこ 浜名実貴 黒河内雅子 有田佳代
夢千代
永井左千子
菊奴
はる家の芸者
金魚
はる家の芸者

はる家の芸者
時子(小夢)
はる家の芸者
今村文美 西川かずこ 浜名実貴 黒河内雅子 有田佳代
         
今井鞠子 いまむらいづみ 江林智施 渡会元之 津田恵一
アコ 杉岡スミ
はる家の賄い
アサ子(喫茶“白兎”従業員)
すみれ・芸者
木原医師
湯の里の町医者
藤森刑事
湯の里警察署刑事課長
今井鞠子 いまむらいづみ 江林智施 渡会元之 津田恵一
         
高橋佑一郎 武井 茂 石田 聡 藤井偉策 柳生啓介
マコト
記憶喪失の男
沼田
山陽会のヤクザ
黒ダブル(沼田の手下)
赤シャツ(沼田の手下)
劇団員
王永春(中国残留孤児)
権太
高橋佑一郎 武井 茂 石田 聡 藤井偉策 柳生啓介
         
北澤知奈美 小林祥子 田中世津子 前園恵子 生島喜五郎
田中加津子(厚生省職員)
芸者・劇団員
浅田玲子(マコトの妻)
林看護婦・芸者
渡部玉子(夢千代の母の親友)
芸者
春川五十鈴(春川菊之助一座の副座長)
芸者
春川団次郎
同一座の役者
北澤知奈美 小林祥子 田中世津子 前園恵子 生島喜五郎

スタッフ

原作:早坂 曉  台本:志村智雄
演出:志村智雄 橋本英治

美術:石井強司  照明:森脇清治  音楽:笠松泰洋
邦楽:杵屋佐之忠  効果:川名あき
振付:吾妻寛穂  舞台監督:小野文隆


上演予定

 鳴門市文化会館

 2013年3月15日(金) 夜6:30〜

 上演時間 2時間50分(休憩15分含む)

 ※約250台の無料駐車場あり

 あわぎんホール

 3月18日(月) 夜6:30〜

 3月19日(火) 昼1:30〜


E-mailでのお問い合わせは           鳴門市民劇場ホームページ
nrt-geki@mc.pikara.ne.jp
まで。