戦後のクリスマスを舞台に、激動の5年間を描いた斎藤憐の傑作戯曲。
憲法が揺らぐ今、戦後日本の原点を描く作品がわたしたちに問いかけるものは━━
公演ちらしより
敗戦の年のクリスマス。進駐軍の将校クラブに母屋を接収され、離れに追いやられた五條伯爵家。天皇は人間になり、華族制度は廃止。路頭に迷って自殺を図る生活力のない当主の五條(千葉茂則)、戦犯裁判にかけられる弟(天津民生)、ヒロポン中毒の息子(横山陽介)らの中で女たちはたくましく、後妻の華子(中地美佐子)と弟の妻・慶子(吉田陽子)は、将校クラブのホステスを引きうけた。不穏な動きを見せる闇屋の権堂(岡本健一・客演)や、日系二世の軍人ジョージ・イトウ(塩田泰久)が出入りする離れでは、にぎやかな宴が始まっている。
ジョージの説くデモクラシーの理想に胸をときめかし、愛をふくらませてゆく華子。娘・雅子(神保有輝美)は、なぜか権堂に魅かれてゆく。やがてアメリカの占領政策がかわり、朝鮮戦争がはじまる。特需景気で旧勢力が息をふきかえし、五條の弟は政界に復帰、息子は警察予備隊に。そして翌年、戦死したジョージから、思い出のオルゴールが華子のもとに届くのだった……。
公演ちらしより
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千葉茂則 | 中地美佐子 | 天津民生 | 横山陽介 | 神保有輝美 | 吉田陽子 |
五條紀明 (伯爵) |
華子 (その妻) |
紀孝 (その弟) |
紘一 (その息子) |
雅子 (その娘) |
慶子 (紀孝の妻) |
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みやざこ夏穂 | 塩田泰久 | 神敏将 | 岡本健一 (客演) |
吉岡扶敏 | 平野尚 |
三橋 (華子の兄) |
ジョージ・イトウ (進駐軍将校) |
ウォルター (進駐軍兵士) |
権堂 | 平井 | 藤島 |
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船坂博子 | 飯野遠 | 野田香保里 | 境賢一 | 山梨光國 | 小守航平 |
ヨシ (女中頭) |
ユキ (女中) |
タカ (女中) |
稲置 (下僕) |
深田 (門番) |
下山 (運転手) |
作:斎藤憐 演出:丹野郁弓
装置:松岡泉 照明:前田照夫 衣裳:西原梨恵
効果:岩田直行 効果助手:吉原敦 舞台監督:深川絵美
演出助手班:内田潤一郎 橋本潤 大崎謙介 河南フミ 佐々木郁美
制作:金本和明 白川浩司
藍住町総合文化ホール 2025年3月11日(火) 13:30~ 上演時間 約2時間30分(休憩15分を含む) ※約350台の無料駐車場あり(他施設と共用) |
あわぎんホール 3月8日(土) 18:00~ (徳島市民劇場) |